新規事業で農業ビジネスを立ち上げることになっても、【農業ビジネスの注意点】を知らないと、とても不安ですよね?
新規事業として農業ビジネスを立ち上げることになったあなたも、農業ビジネスの5つの注意点を知っていれば、農業ビジネスで大失敗をすることがなくなります。
以前の私は、農業ビジネスについて、知識や経験が少なかったので、これまでに経験した既存事業の考え方ややり方を使って、業務を進めていました。その結果、想定外の事態が発生した時に右往左往するばかりで、事業がなかなか前進しませんでした。色々な農業ビジネスに取り組むうちに、農業ビジネスの持ついくつかの注意点がわかり、それ以降は着実に農業ビジネスを進められるようになりました。
このページでは、①農業ビジネスの注意点 と、②農業ビジネスのチャンス について解説していきます。
この記事を読み終える頃には、農業ビジネスの注意点とチャンスを理解し、自信をもって農業ビジネスを立ち上げることができます。
1 必ず知っておきたい注意点5選
新規事業として農業ビジネスを立ち上げるには、必ず知っておくべき注意点があります。環境にやさしいビジネスだから、自然を感じられて癒されるから などと、農業ビジネスに良いイメージを持っている方が多くいます。確かに間違いではありません。しかしながら、農業ビジネスは、憧れだけで始めて成功するほど、甘いものではありません。他のビジネスと全く異なる部分があり、これまでやってきた既存事業とのギャップに戸惑うことが多いのが実情です。農業ビジネスを始めてから、こんなはずじゃなかった・・・・ 、参入しなければ良かった・・・・ と後悔する前に、農業ビジネスの現実をしっかりと理解してから、新規事業として最適かどうか?を検討してください。
以下に、必ず知っておきたい注意点5つをまとめました。
- 自然の影響を受けやすい
- 知識やノウハウが必要
- 十分な市場分析が必要
- 人材確保がむずかしい
- 利益が出るまでに時間がかかる
自然の影響を受けやすい
農業ビジネスを始めるにあたり、必ず知っておくべき最大の注意点は、自然の影響を受けやすい ということです。これを知らずに農業ビジネスを立ち上げると、必ず失敗します。農業ビジネスは、自然環境に大きく左右されるため、他のビジネスと異なり計画通りに進むことは、まれです。必ず想定外の事態が発生する と考えながら、事業を進めなければなりません。特に影響を受ける自然環境とは、以下があります。
- 天候
- 気温
- 雨
- 日照
- 病害虫
- 病原菌
自然環境が悪いと、①収穫物が全滅する ②収穫量が減る ③品質が低下する ④施設が壊れる などの問題が発生します。自分たちでコントロールできない要因があるのは、ビジネスとして大きなリスクになります。自然とどう共存するか? が、農業ビジネスの重要な課題です。
知識やノウハウが必要
新規事業を立ち上げる時、どの業種でも知識やノウハウが必要になりますが、農業ビジネスは特に多くの知識やノウハウ、勘が重要になります。なぜなら、自然と共存しながらビジネスを進めるから です。農業ビジネスで必要になる知識やノウハウの例は、以下の通りです。
- 気象情報の予測と対応
- 作物や品種の選定
- 栽培技術
- 肥料や農薬の活用
- 土壌管理
- 病害虫や病原菌の対策
- 収穫物の保管と流通
- 販路開拓
- 農業経営
これらの知識やノウハウがないと、成功の可能性は低くなります。すべての知識やノウハウを知る必要はありませんが、基礎知識は身につけておくべきです。扱う商品が野菜や花などの場合は、時間がたつと味や見た目が変化し、商品としての価値が下がっていきます。このことも、工業製品とは大きく異なるポイントです。
不足する知識やノウハウは、生産者や専門家の支援・サポートを受けてください。
十分な市場分析が必要
農業ビジネスでも、市場分析は欠かせません。基本的な分析項目は、他の新規事業と同じです。ターゲット市場の顧客の特定、顧客ニーズ、競合分析、業界の動向 などを把握してください。特に、①誰に売るのか?(個人、レストラン、スーパー など) ②ニーズがあるのか?(無農薬野菜、カット野菜 など) ③価格はいくらにするか?(卸売価格、小売価格、ブランド品との価格差 など) ④競合はいるか? ⑤販路はどうするか? については、しっかりと分析する必要があります。
また、季節により価格に変動がある場合は、しっかりと把握してください。消費者のトレンドも、理解しておかないと、今後の方向性を決めることができません。
人材確保がむずかしい
すべてのビジネスにおいて、人材確保は事業を継続・拡大していく基本です。人手不足と言われていますが、農業ビジネスでは、特に人材確保が困難をきわめます。その理由を簡単にまとめました。
| 理由 | 具体的な説明 |
| 労働環境がきびしい | 夏は暑く冬は寒い、自然相手のため休日が不規則になる など |
| 給与水準が低い | 他の産業と比べると労働のわりに給与水準が低い |
| 悪いイメージ | きつい、汚い、日焼けする、虫が多い などのイメージがある |
| 専門的な知識が必要 | 気象予測、栽培技術、病害虫対策、土壌管理、収穫タイミング などの知識が必要 |
| 地方に職場がある | 生産地は交通の便が悪い地方や場所にあることが多い |
| 人材がいない | 少子化の影響でそもそも若い人がいない、高齢者しか集まらない |
人材確保がむずかしいため、少人数でどうビジネスを進めるか? 考えなければなりません。
利益が出るまでに時間がかかる
ビジネスモデルにもよりますが、利益が出るまでに時間がかかるのも、農業ビジネスの注意点です。利益が出るまでに時間がかかる理由は、
- 作物には生育期間がある
- 初期投資が大きい
- 販路開拓に時間がかかる
- 予測不可能なリスク(気象リスク、病害リスク など)がある
- 知識やノウハウの習得に時間がかかる
などです。
利益が出るまでに時間がかかってしまうと、①資金繰りが苦しくなる ②撤退の可能性が高まる ③追加投資ができずに事業が停滞する などの影響が出てしまいます。
2 農業ビジネスのチャンス
農業ビジネスに参入するには、多くの注意点や乗り越えなければならない課題があります。しかしながら、市場の変化や技術革新など、たくさんのビジネスチャンスも転がっています。農業ビジネスに参入する企業も増えていますが、大きな資本をもった企業が多いわけではありません。やり方によっては、農業ビジネスにも、まだまだ成功の可能性があります。
農業ビジネスにとってのチャンスは、大きく3つあります。
農業ビジネスのチャンス3選
- 安全や安心への関心の高まり
- イノベーションの活用
- 海外輸出による市場拡大
安全や安心への関心の高まり
消費者の安全や安心への関心は、年々高まっています。その背景として、①食の安全に対する不安の増加 ②健康志向の定着 ③子育て世代の需要の増加 ④高齢者の需要の増加 などが考えられます。
安全や安心への関心の高まり を、もう少しかみ砕いてみると
- 無農薬・減農薬の生産物が食べたい
- トレーサビリティ(調達~生産~流通~消費までを追跡すること)に関心がある
- 顔の見える生産者から購入したい
- 添加物や原材料を確認したい
- アレルギー対応をしているか知りたい
- 健康で長生きしたい
ということです。
これらの顧客ニーズを的確にとらえることで差別化を図り、利益に結び付けることができます。
イノベーションの活用
イノベーションとは、新しい考え方や技術を取り入れ、新しい製品やサービスを生み出すこと です。農業ビジネスに異業種のアイデアやノウハウを持ち込み、新しい価値を生みだしたり、新技術を取り込み、新しい農業を作り出せる可能性があります。以下はイノベーション活用の一例ですが、まだまだ成功の可能性は無限に広がっています。
| 異業種 | 活用する アイデア、ノウハウ、新技術 | 新しい価値 |
| 小売 | 顧客との接点、ニーズ分析 | ブランド構築、EC販売 |
| 飲食 | 顧客との接点、ニーズ分析 | 新しいメニュー開発、ブランド構築 |
| IT | IoTセンサー、AI、画像認識 | 作業効率アップ、収穫の予測、品質管理 |
| 観光 | 集客、イベント運営 | 農業体験、農業イベント |
| 食品 | ニーズ分析、商品開発力 | 新商品の開発、一貫生産 |
| 物流 | 温度管理、サプライチェーン | 新鮮な生産物の提供、食品ロス削減 |
| アパレル | ブランディング、素材開発 | ブランド構築、廃棄物の再利用 |
| 不動産 | 土地活用、施設との連携 | 空きビルやビル屋上での栽培・販売 |
農業と聞いて、生産することしか思い浮かばないと、新規事業としてのアイデアは、なかなか生まれません。しかしながら、異業種のアイデア・ノウハウ・新技術を掛け合わせることで、新しい価値を生み出し、無限の可能性をもつビジネスになります。これからも新しいアイデアや技術が、次々と生まれますので、ビジネスチャンスは増えるばかりです。
海外輸出による市場拡大
海外輸出による市場拡大とは、日本国内で生産した農作物や加工品を海外に輸出することで、国内では得られなかった新たな需要を得ること です。
人口減少により、日本国内の食の需要は減少しているため、国内だけで利益を確保するのが、難しい状況になっています。しかしながら、世界規模で見ると人口は増加しており、食の需要は増え続けています。つまり、海外展開は可能性があるということです。
海外輸出により得られるメリットとして、以下があります。
- 単価アップが可能
- 販路多様化によるリスク分散
- 新しい商品開発
日本の生産物は、海外から安全で高品質との評価を受けていますので、海外輸出は成長の大きなチャンスです。
3 農業ビジネスに参入するコツ
新規事業として農業ビジネスにチャンスがあるからといって、やみくもに参入してはいけません。いきなり大きな投資をしたり、大量の人材を投入するのは、失敗した時のダメージが大きくなってしまいます。他の新規事業と同じで、農業ビジネスを立ち上げる時にも、いくつかのコツがあります。それを以下に列挙します。
- スモールスタート
- 生産者の力を借りる
- 販路の確保
スモールスタート
スモールスタートとは、小規模で新規事業をはじめること です。小規模ではじめて、成長の兆しが見えてから、本格的に事業を展開します。農業ビジネスは、天候・害虫発生・人手不足 など、多くの不確定要素を抱えています。だからこそ、小規模ではじめて、顧客の反応を見ながら改善を行うスモールスタートが、成功のカギとなります。スモールスタートの例としては
- せまい面積から栽培を始める
- 栽培はせずに加工品の販売から始める
- イベントなどで販売してみる
- ネットショップで販売してみる
- 農作物の種類をしぼる
があります。
このようなスモールスタートにより、①初期投資を抑えられる ②ノウハウを学べる ③市場の反応を確認できる ④方向転換しやすい などのメリットが得られます。
スモールスタートの結果を踏まえて、本格的にリソース(ヒト、モノ、資金 など)を投入するか? 計画の修正や変更を行うか? 決めてください。
生産者の力を借りる
農業ビジネスは、机上の空論だけでは成功しません。現場の経験やノウハウをもつ生産者とつながり、協力してもらいながら、ビジネスを進めることが重要です。なぜなら現場の経験やノウハウは、短期間で獲得することがむずかしいうえに、生産者のもつネットワークは農業ビジネスの拡大に必要不可欠だからです。
生産者の力を借りることで、①実践的なノウハウの獲得 ②業務や生産の委託 ③ネットワークの活用 などが、可能になります。その結果、リスクを抑え、実現性の高いビジネスモデルを構築することができますので、農業ビジネスが加速し、成功の可能性が高まります。
販路の確保
販路の確保は、農業ビジネスの命綱と言っても過言ではありません。誰に売るのか? どのチャネルを使うのか? を見据えてから農業ビジネスに参入しないと、失敗の可能性が高まります。なぜなら、生産物は日持ちしないことが多く、適切な管理を行わないと、廃棄や二束三文での処分になるからです。工業製品のように、売れなければ倉庫に保管することが難しいのが、農業ビジネスの実情です。
販路としては、以下が考えられます。農業ビジネスを立ち上げるなら、早めに販路の確保について、検討を開始してください。
- 農協(JA)への出荷
- 直売所での販売
- 飲食店やホテルとの契約販売
- ネット販売
- 企業向けの販売
4 農業ビジネスの狙い目
農業ビジネスにも狙い目があります。新規事業における狙い目とは、利益を確保できそうなチャンスがある領域や切り口 のことです。成功するための狙い目は、次の3つの条件を満たしています。それは、①ニーズがある ②差別化できる ③必要なリソース(ヒト、モノ、資金 など)が少ない です。
これから農業ビジネスを立ち上げる場合の狙い目として、以下があります。これらをさらに掘り下げると、大きなビジネスチャンスが広がっていく可能性があります。
- 付加価値の高い作物の栽培
- 生産~加工~販売まで自社で取り組む(6次産業化)
- 観光農業や体験型農園の展開
- 企業との契約栽培
- IT技術(IoTセンサー、AI、画像認識 など)の導入による効率化や品質管理
- 海外輸出
- 販売サポート事業
- ブランドの構築
5 まとめ
今回の記事では、新規事業で農業ビジネスを立ち上げる時の注意点と農業ビジネスのチャンスについて解説しました。農業ビジネスには、自然の影響を受けやすい、知識やノウハウが必要 などの注意点がありますが、たくさんのビジネスチャンスも転がっています。生産者の力を借りながら、スモールスタートで農業ビジネスに取り組んでみてください。まだまだ、農業ビジネスで成功する可能性は十分にあります。
新規事業で農業ビジネスを立ち上げる時の5つの注意点
- 自然の影響を受けやすい
- 知識やノウハウが必要
- 十分な市場分析が必要
- 人材確保がむずかしい
- 利益が出るまでに時間がかかる
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