新規事業の立ち上げを担当することになっても【どのようなスケジュールで進めたら良いのか?】わからないのは、とても不安ですよね?
初めて新規事業の立ち上げを任されたあなたも、大まかなスケジュールと必要な期間を知っているだけで、新規事業を自信をもって確実に進めることができます。
新規事業に携わり始めた以前の私は、新規事業を立ち上げる時のスケジュールや管理について理解していなかったので、やるべき手順がわからなかったり、細かいことに固執したりして、プロジェクトが予定通りに進まなかったことが、たびたびありました。正しいスケジュールの立て方や重要ポイントを身につけた現在では、新規事業の立ち上げがスムーズになり、ポイントを押さえてプロジェクトを管理することができます。
本ページでは、①新規事業の立ち上げ時のスケジュール と、②各段階の重要ポイント について解説していきます。
この記事を読み終える頃には、新規事業の立ち上げ時の正しいスケジュールの立案と重要ポイントを理解し、自信を持ってプロジェクトを進められるようになっているはずです。
1 スケジュールは3段階で考える。必要な期間は6か月~12か月
新規事業の立ち上げは、3段階のスケジュールで考える必要があります。新規事業の企画・検討を開始し、新規事業がスタート(事業が安定化)するまでには、6か月以上の期間 が必要です。以下の3段階のスケジュールで進めてください。
- 【スケジュール1】新規事業の企画・検討
【期間】2~3か月 - たくさんのビジネスアイデアを集め、その中から条件に合ったアイデアを1~2個に絞り込みます。次に、絞り込んだアイデアについて、①ターゲット顧客の課題を ②どんな方法で解決するのか を考えながら、仮のビジネスモデルを構築 します(仮説の構築)。
- 【スケジュール2】事業計画書の作成
【期間】3~5か月 - ターゲット顧客へのヒアリングやプロトタイプ(最小限の機能をもった製品・サービス)の検証などを繰り返しビジネスモデルを作り上げます。さらに、マーケティング戦略を立案し、組織体制や財務計画 などを検討することにより、事業計画書を完成 させます。
- 【スケジュール3】新規事業のスタート(運営と改善)
【期間】1~2か月 - チームメンバーで役割分担を行い、社内外の関係者を巻き込みながら新規事業をスタートします。業務を定期的に見直しながら、事業を軌道にのせます。
2 【スケジュール1】新規事業の企画・検討
新規事業の企画・検討でやるべきことは、主に以下の2つです。2~3か月 で、仮のビジネスモデルの構築まで行います。
ビジネスアイデアの絞り込み
まずは、グループワークを行いたくさんのアイデアを出します。アイデアの良し悪しは考えずに、とにかくアイデアをどんどん出していくことが重要です。できれば50個以上は出して下さい。
次に、たくさんのビジネスアイデアを1~2個に絞り込みます。絞り込む時のポイントは、以下の通りです。
- 見込み客のニーズ があるのか?
- 自社の強みやリソース(技術、ネットワーク、ブランド力 など)を活かせるか? 競争優位性を確保 できるか?
- 実現可能か?(リソース、コスト、時間 などを現実的に確保できるか?)
- 収益を上げられるか?
- 独自性 を持っているか? 新しい価値や機能を提供できるか?
仮のビジネスモデルの構築(仮説の構築)
絞り込んだビジネスアイデアを深掘りし、仮のビジネスモデルを構築します。ビジネスモデルとは、ビジネスを成立させている仕組みのことです。最初にターゲット顧客を明確にし、提供する製品・サービスを決めます。協力会社やアプリなどが必要であれば、リストアップしておきます。ここまでの情報を基に仮のビジネスモデルを構築します。まだ仮説を立てる段階なので、実現可能性や収益性について、検討する必要はありません。
3 【スケジュール2】事業計画書の作成
事業計画書の作成段階でやるべきことは、以下の5つです。3~5か月 で、事業計画書を完成させます。
プロトタイプの検証・修正
最初に、ターゲット顧客へのヒアリングを行い、顧客の行動や課題を把握します。このヒアリングで、顧客への提供商品・サービスがより具体的に検討できるようになります。次に、プロトタイプ(最小限の機能をもった製品・サービス)を作ります。プロトタイプを顧客に見せ、意見を取り入れながら何回も見直し、顧客の求める製品・サービスに近づけていきます。
市場分析
ターゲット市場の規模や成長性、ターゲット顧客の特定、競合分析、顧客行動を理解し、ビジネスモデルの構築やマーケティング戦略を立案する時に、役立てます。
ビジネスモデルの構築
仮のビジネスモデルを基に、ビジネスモデルをより具体的に作り上げます。できれば、簡単な図を描く と頭の整理になるとともに、チームメンバーとのコミュニケーションがスムーズになります。
マーケティング戦略の立案
前のステップで、ビジネスモデルが明確になりましたので、マーケティング戦略を立案します。具体的には、以下の4点を明確にする必要があります。
| 4つの戦略 | 検討内容 |
|---|---|
| 製品戦略 | どのような製品か、品質、機能、ブランド名、デザイン、パッケージ |
| 価格戦略 | 標準価格の設定、割引、支払い期限 |
| チャネル戦略 | 流通経路、流通業者、品ぞろえ、ロジスティクス |
| プロモーション戦略 | 広告の選択、広告予算、SNSの活用、プレスリリース、販売促進 |
事業計画書の完成
組織体制、財務計画、リスク分析と対策 などを検討しながら、事業計画書を完成させます。事業計画書を読めば、【事業の全体像】と【今後の見通し】がわかるように、作成するのが重要です。読み手(経営者、既存事業の関係者、社外の協力者)によって、着目するポイントが異なりますので、注意して下さい。経営者は収益と投資額を重視しますし、既存事業の関係者は自分たちの業務との関わりを注視します。
事業計画書に含める主な項目は以下の通りです。各項目は、状況に応じて追加・修正して下さい。
- 表紙
- 目次
- エグゼクティブサマリー(要約)
- 事業概要
- ビジネスモデル
- 市場分析
- マーケティング戦略
- 組織体制とオペレーション
- 財務計画
- リスク分析と対策
- 付録
4 【スケジュール3】新規事業のスタート(運営と改善)
新規事業のスタート(運営と改善)でやるべきことは、以下の3点です。1~2か月 で新規事業を軌道にのせます。
事業スタートと改善
プレスリリースの発表、広告キャンペーンの実施、SNSの運用開始 などを行い、初期顧客の獲得を目指します。運営体制や顧客サポート体制の整備・改善を行いながら、事業を軌道にのせていきます。
マーケティング戦略の実行・見直し
事業計画書に基づいてマーケティング戦略を実行しますが、計画通りに進むことはほとんどありません。マーケティング戦略を定期的に見直し ながら、事業を軌道に乗せていくことが必要です。注意点や改善のポイントは以下の通りです。
- 具体的なアクションプランの策定
- ターゲット顧客の再確認
- チャネルの効果測定と最適化
- コンテンツの作成と配信
チームビルディング
新規事業の立ち上げをスムーズに進めるためには、チームビルディングは非常に重要です。メンバーの選定では、営業、マーケティング、財務、テクノロジー など異なる専門知識を持つメンバーをバランスよく配置するよう心掛けて下さい。また、メンバー全員が目標を共有し、一体感のあるチームを作り上げる 必要があります。そのためには、円滑なコミュニケーションを図るとともに、自由に意見を言い合える環境を作ることが大切です。さらに、問題が発生した時に、全員で協力しスムーズに問題解決できるような体制づくりを心掛けて下さい。
5 まとめ
今回の記事では、新規事業を立ち上げる時のスケジュールについて解説しました。このスケジュールを参考にして業務を進めれば、新規事業の立ち上げはスムーズに進みます。ぜひ参考にして下さい。
新規事業を立ち上げる時のスケジュール
- 新規事業の企画・検討(2~3か月)
- ビジネスアイデアの絞り込み
- 仮のビジネスモデルの構築(仮説の構築)
- 事業計画書の作成(3~5か月)
- プロトタイプの検証・修正
- 市場分析
- ビジネスモデルの構築
- マーケティング戦略の立案
- 事業計画書の完成
- 新規事業のスタート(運営と改善)(1~2か月)
- 事業スタートと改善
- マーケティング戦略の実行・見直し
- チームビルディング