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農業ビジネスのアイデア10選! ビジネスチャンスはここにある

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 新規事業として農業ビジネスを検討しているのに、【農業ビジネスのアイデア】が思いつかないと、どうすれば良いかわからず、不安になりますよね?

 農業ビジネスのアイデアを考えているあなたも、農業ビジネスのアイデア10選を知れば、考え方やヒントが見つかり新しいアイデアが次々に浮かんできます。

 以前の私は、農業現場の課題をほとんど知らなかったので、自分の経験やネットで調べた情報だけで、農業ビジネスを考えていました。その結果、ニーズのないサービスを企画したり、的外れな提案をくり返したりしていました。多くの農業ビジネスを経験し、現場の声を色々と聞くうちに、現場の課題がわかり、課題解決につながるアイデアが出せるようになりました。

 このページでは、①農業ビジネスのアイデア と、②農業ビジネスの分類 について解説していきます。

 この記事を読み終える頃には、農業ビジネスのアイデアと分類を理解し、農業ビジネスのアイデアを、たくさん出せるようになります。

1 農業ビジネスの4つの分類

 農業ビジネスと一口に言っても、その内容は多岐にわたっています。農業ビジネスにも、生産から加工、販売まで、多くのバリューチェーンが存在しているため、どの部分を担うかによって業務が全く異なります。これから農業ビジネスに参入する場合には、農業ビジネスの全体像を把握しながら、経営リソースや強みを活かせる領域を、冷静に見極めなければなりません。農業ビジネスへの新規参入の第一歩は、どの領域で業務を行うか? を明確にすることです。そのためには、各領域の内容や特徴を、知る必要があります。

 ここでは、農業ビジネスを大きく4つに分類し、それぞれの内容と特徴を簡単にまとめました。この4つの分類を理解すると、アイデアを出しやすくなります。

  • 生産(一次産業)
  • 加工(二次産業)
  • 販売(三次産業)
  • 支援

生産(一次産業)

 内容

 生産とは、農作物などを育てて、収穫・出荷するまでの業務全般 を指しています。農業の出発点であり、バリューチェーンの川上に位置しています。

 農作物を生産する場合、①栽培計画の立案 ②土づくり ③種まき・定植 ④栽培管理 ⑤収穫・出荷 の順番で、業務を行います。

 特徴

 生産の特徴は、以下の4つです。

  • 自然と向き合う仕事
  • 土地や設備が必要
  • 知識やノウハウが必要
  • 労働集約型の業務(人の労働力が事業やサービスの大部分を占める業務)

 生産は、自然と共存しながら、知識やノウハウを活かして価値ある農作物を生み出す業務です。地域によって栽培しやすい農作物が異なります。また、農作物によって収益性が大きく異なります。そのため、いつ? どの農作物を? どこで? どのように? 生産するのか、戦略的に考える必要があります。生産計画を考えるのが好きな方は、生産が向いています。

加工(二次産業)

内容

 加工とは、生産者が生産した 農作物を原材料として、新たな商品に変える工程 のことです。例えば、

  • トマトから、トマトソースやトマトケチャップを作る
  • 米から、米粉やおにぎり、米菓子を作る
  • 果物から、ジャムやドライフルーツを作る

などのように、付加価値を高めた商品を提供するのが、加工です。

 加工を軸に農業ビジネスに参入する場合、①原材料の調達 ②レシピの開発 ③加工および製造 ④ブランディング ⑤販売 が主に業務になります。

 特徴

 加工を行うことで、

  • 商品の保存性が高まる
  • 新たなターゲット顧客を開拓できる
  • 原材料の価格変動リスクを減らせる

といったメリットが生まれます。

 加工を中心として農業ビジネスに参入する最大の魅力は、①差別化しやすい ②収益化しやすい の2点です。自社ブランドを作ることで他社と差別化できます。その結果、市場に左右されずに、価格決定権を持ちやすくなります。また、顧客と直接の接点を持てば、ニーズに敏感になり新しいレシピ開発にもつながります。

販売(三次産業)

内容

 農業ビジネスにおける販売とは、農作物や加工品を最終顧客や企業に届ける業務 のことです。具体的な販売方法として、①実店舗や直売所での対面販売 ②ネット販売 ③飲食店や小売店への卸販売 ④定期宅配サービス などがあります。

 販売を軸に農業ビジネスに参入する場合、次のような業務が中心になります。①商品の企画と仕入れ ②販路開拓 ③マーケティングおよび販売促進 ④実店舗やECサイトの運営 ⑤顧客対応

特徴

 販売の特徴は、主に以下の3つです。

  • ブランディングにより差別化しやすい
  • 顧客と接点を持てる
  • 安定的な収益(定期便、法人契約 など)を得ることができる

 生産や加工は他者に委託し、販売部分(誰に? どうやって届けるか? )を自分たちで設計・運営する ことで、独自のビジネスモデルを構築し、高収益を確保することができます。異業種から参入する場合でも、農業 × 販売 という切り口は、経営リソースや強みを活かせる領域です。

支援

内容

 支援とは、農業ビジネスの課題を解決し、効率的にビジネスが運営できるようにサポートする業務 のことです。上記の生産、加工、販売を問わず、農業ビジネス全体が対象になります。一例として、以下のような支援が考えられます。

  • 販路開拓
  • ブランド構築
  • 新商品の開発
  • 作業効率アップ
  • 経営支援
  • 人材支援

 農業の現場は課題が多いため、効率化できる領域はまだまだ多くあります。

特徴

 支援の特徴として、以下の3つがあります。

  • 異業種の強みが活かせる
  • 農業現場の課題解決がビジネスになる
  • 持続的なビジネスモデルを構築しやすい

 支援は、注目度が低い裏方ですが、農業全体を支える中核ビジネスです。異業種のアイデアやノウハウ、新技術を取り入れて、新しい価値を生み出しやすい 特徴を持っています。今後ますますニーズが高まっていく分野ですので、農業ビジネスの新しいアイデアは、まだまだ生まれてきます。

2 農業ビジネスのアイデア

 農業ビジネスのアイデアは、無限に あります。ここでは、上記4つの分類に基づいて、10個のアイデアを紹介します。これらのアイデアを基に、①商品やサービスを変える ②顧客を変える ③提供方法を変える ④技術を変える ことによって、もっともっと多くのアイデアが生まれてくるはずです。

 新規事業をゼロから考える必要はありません。異業種のアイデアや成功例を参考にしながら、頭を柔軟にして農業ビジネスのアイデアを色々と考えてみてください。

生産(一次産業)のアイデア

  • 付加価値の高い品種の栽培
  • 花や観葉植物の栽培

付加価値の高い品種の栽培

 付加価値の高い品種(野菜や果物)の栽培は、競争の激しい農作物市場の中で、差別化しやすい ため、新規参入する時のアイデアの1つです。付加価値の高い品種は、①高価格で販売できる ②ブランド化しやすい ③ターゲット顧客を明確化しやすい などのメリットがあります。

 具体例として、①いちご ②ぶどう ③トマト ④さつまいも などが候補になります。これらを栽培するには、技術の習得や販路の確保、ブランディング など、軌道に乗せるまでに、どうしても手間と時間がかかります。しかしながら、長期的にみると、安定したビジネスになりやすいため、おすすめです。

花や観葉植物の栽培

 花や観葉植物の栽培は、野菜や果物とは異なり、イベントやギフト、趣味などに着目した 農業ビジネスです。都市部のニーズや法人向けの市場、インテリア・ギフト市場など 色々なターゲットがあり、高付加価値で差別化しやすいビジネスです。①年間を通して安定した需要がある ②高価格で販売できる ③少ない面積で栽培しやすい などのメリットがあります。

 具体例として、①コチョウラン ②多肉植物 ③カーネーション ④観賞用かぼちゃ ⑤ポインセチア などがあります。①生産スケジュールが立てやすい ②SNSや季節イベントと連動しやすい ③定期便や予約販売しやすい ためリスクが低く、異業種からでも参入しやすいビジネスです。

加工(二次産業)のアイデア

  • OEM品の製造

OEM品の製造

 農作物を原材料として加工し、商品を他社ブランドのOEM品として提供する アイデアです。単なる生産者ではなく、素材の魅力をアピールし、商品開発を行えるかどうか? が、成功のカギとなります。①付加価値を高められる ②収穫のタイミングに左右されない ③安定取引が可能になる などのメリットがあります。

 具体例として、①ジャム ②ジュース ③ドライフルーツ ④ドレッシング などがあります。販路を拡大するために、百貨店やECサイトへの売り込み、地域ブランドとの連携、飲食店とのオリジナルメニュー開発 などが重要です。

販売(三次産業)のアイデア

  • オリジナル商品の販売
  • 販売サポート

オリジナル商品の販売

 オリジナル商品の販売は、単なる農作物の販売にとどまらず、アイデア次第で多くの可能性を秘めた ビジネスです。メリットとして、①利益率が高い ②顧客と関係構築しやすい ③ブランド構築が可能 などがあります。原材料、加工方法、パッケージ、販売方法まで自社で設計し、自社ブランドで展開できる のが、最大の魅力です。成功のためには、①ターゲット顧客の明確化 ②商品開発力 ③販売チャネルの選定 が重要になります。

 オリジナル商品の具体例として、①完熟いちごジャム ②季節の野菜スープ ③ハーブティーセット ④オリジナルサラダセット などがあります。

販売サポート

 生産者と消費者の橋渡し役が、販売サポートです。多くの生産者は、高品質の農作物を生産することが得意ですが、マーケティングや販路の開拓は、それほど得意ではありません。そのため、販売サポートはチャンスが多く、これからも有望なビジネスの1つです。すでに販売チャネルをもつ企業は、とり組みやすいビジネスです。①初期投資が少ない ②確実なニーズがある ③安定的な利益が見込める などのメリットがあります。

 具体例として、①ECサイトの運営代行 ②飲食店やホテルへの販路開拓 ③Webマーケティング代行 ④定期便の開発・販売 などがあります。生産者との信頼関係の構築が成功のカギ をにぎります。

支援のアイデア

  • 観光農業や体験型農園の展開
  • 貸し農園の運営
  • 農業コンサルティング
  • 人材派遣や業務請負
  • IT技術を活用したサービス提供

観光農業や体験型農園の展開

 観光農業や体験型農園は、生産ではなく「観光」「体験」に着目したビジネスです。どちらも農業の魅力を伝え、ビジネスとして成立させています。両者のちがいを簡単な表にまとめました。

項目観光農業体験農園
着目点観光や娯楽体験や学び
ターゲット観光客、家族連れ地元住民、家族連れ
サービス例いちご狩り、収穫祭り、スイーツ販売田植え体験、みそ作り
主な収益源入園料、物販、飲食参加費、会費

 観光農業や体験型農園は、参入のハードルが低く、消費者との接点を持ちやすい上に、柔軟なサービスを展開できるため、今後も拡大が見込める有望なビジネスです。自社の強みや立地、ターゲット顧客を考慮して、観光農業にするのか、体験型農園にするのか、見極める必要があります。

貸し農園の運営

 貸し農園の運営とは、区画分けした農地を家族や団体向けに貸し出し、その利用者が野菜などを育てられるようにサポートするビジネス です。生産ではなく、農に関わる体験を提供するのが特徴です。初心者でも楽しめる仕掛け(栽培アドバイス無料、休憩スペース完備 など)があると、人気が出やすいです。都市近郊や住宅地周辺で、高いニーズがあります。①参入しやすい ②収益モデルが安定している ③継続利用が見込める などのメリットがあります。遊休農地が増えていますので、農地の確保はそれほど難しくはありません。

 以下のような企業におすすめのビジネスです。①都市近郊に用地を保有している ②地域密着型ビジネスを求めている ③食・健康・教育分野に関心がある

農業コンサルティング

 農業コンサルティングとは、農業従事者や農業法人、自治体、新規参入企業に、課題解決や経営支援、技術提案 などを行うビジネスです。専門知識(経営、技術、マーケティング など)やネットワークを活用する知的サービス業です。現場での課題が多いため、多くのチャンスが転がっている有望な新規事業の1つです。①設備投資が少なく参入しやすい ②成長市場でニーズがある ③地域や社会への貢献度が高い などのメリットがあります。

 設備投資は少なくてすみますが、参入するためには、①農業に関する知識 ②現場での経験 ③信頼できるパートナー ④情報発信力 などが必要です。

人材派遣や業務請負

 農業ビジネスにおける人材派遣や業務請負は、労働力不足の解消や繁忙期対応のため の支援サービスです。高齢化や労働力不足が進む農業分野において、ニーズが高まっています。現場では、収穫時期だけ、繁忙期だけといったピンポイントの労働力提供が求められています。すでに派遣業・請負業の実績がある企業には、特におすすめです。①ニーズがある ②設備投資が少なく参入しやすい ③雇用創出につながる などのメリットがあります。

 人材派遣や業務請負の例として、①繁忙期のみの短期派遣 ②収穫作業のみ請負 ③人材紹介やマッチング などがあります。

IT技術を活用したサービス提供

 IT技術を活用したサービス提供は、農業の課題(労働力不足、効率化、品質管理 など)を解決する手段として、期待されています。IoTセンサー、AI、画像認識、ドローン、ロボット など、活用する技術によって、サービスの可能性は無限に広がっています。IT技術を保有し、応用分野を探している企業にとっては、現場の課題を可視化・効率化することによって、農業ビジネスに参入することが可能です。ただし、市場分析をしっかりやらないと、サービス利用が広がらない可能性があります ので、注意してください。

 具体例として、①農場のモニタリング ②ロボットによる自動化 ③栽培や作業の記録・管理 ④収穫の予測 などがあります。

3 どんな問題や課題を解決するのか?

 農業ビジネスには多くのチャンスがあり、色々なアイデアが浮かんできますが、しっかりと現実を見据えることも忘れないでください。新規事業として農業ビジネスを成功させるためには、現場で起きていることを冷静に見て、じっくりと解決策を考える必要があります。

 特に、以下の点には注意してください。

  • 現場で発生している問題や課題は何ですか?
  • ニーズはありますか?
  • 顧客は誰ですか?
  • どのような価値を提供しますか?
  • 利益は出ますか?

 これらすべてに、明確な回答をもっていれば、大きな失敗をすることはありません。もし回答がない場合は、じっくりと考えてみてください。ヒントは現場にあります。成功のためには、冷徹な分析が必要です。

4 農業ビジネスのやりがい7選

 農業ビジネスは、自然の影響を受けやすい、想定外の事態が発生しやすい など、不確実性の高い事業です。リスクを恐れて、最初から農業ビジネスを新規事業の候補から外す企業もあります。しかしながら、それらを乗りこえた先には、やりがいと感動 があります。だからこそ、多くの企業が農業ビジネスに注目しているのです。

 多くの人が、自分の仕事に疑問を抱いています。

  • 毎日パソコンに向かって仕事をしているが、本当に楽しいのか?
  • 今の業務は本当にやりがいのある仕事なのか?
  • 自然を五感で感じながら、仕事できないか?
  • 効率化や生産性向上だけが重要なのか?

 農業には、他の業種では味わえないものがたくさんあります。農業ビジネスのやりがいや楽しさとして、以下があります。新規事業として、農業ビジネスを考えてみませんか?

  • 自然の中で働くので爽快感がある
  • 農作物の生長や収穫を目で見れる
  • 食を支えているという喜びを感じる
  • 自由度が高く創造性を発揮できる
  • 多様なビジネス展開ができる
  • 地域との強いつながりを感じる
  • 生産者、消費者、行政など多くの人の温かさに触れられる

5 まとめ

 今回の記事では、農業ビジネスのアイデアについて解説しました。農業分野には課題が多く、まだまだ非効率的な業務が残っています。今回ご紹介した10個の農業ビジネスのアイデアを参考にして、新規事業を考えてみてください。①商品やサービスを変える ②顧客を変える ③提供方法を変える ④技術を変える ことによって、もっともっと多くのアイデアが生まれてくるはずです。農業には、たくさんのビジネスチャンスがあります。

農業ビジネスのアイデア10選

  • 付加価値の高い品種の栽培
  • 花や観葉植物の栽培
  • OEM品の製造
  • オリジナル商品の販売
  • 販売サポート
  • 観光農業や体験型農園の展開
  • 貸し農園の運営
  • 農業コンサルティング
  • 人材派遣や業務請負
  • IT技術を活用したサービス提供

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