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新規事業の領域はどうやって選ぶか? 領域選びの5ステップ!


 新規事業の立ち上げを検討していても、【新規事業の領域選び】 を知らないまま、議論を進めるのは、とても不安ですよね?

 新規事業の領域選びに取り組んでいるあなたも、領域選びがむずかしい理由や領域選びの5つのステップを知っているだけで、領域を選ぶのが楽になります。

 以前の私は、領域選びの流れややってはいけないことについて、よく知らなかったので、勘と思い込みに頼って領域を選んでいました。その結果、領域選びがうまくいかず、何回もやり直していました。領域選びのコツや流れを理解した今では、領域選びで戸惑うことがほとんどなくなりました。

 このページでは、新規事業の ①領域選びがむずかしい理由 と、②領域選びの5つのステップ について解説していきます。

 この記事を読み終える頃には、新規事業の領域選びの重要なポイントがわかり、領域を選ぶのが楽しくなります。

1 新規事業の領域選びがむずかしい4つの理由

 まず、新規事業における領域の定義について、簡単に説明します。新規事業における領域とは、どんな顧客の、どんな課題を、どのような方法で解決するのかを、定めた事業の活動範囲 のことです。特定の業界や商品ジャンルを指している訳ではありません。領域が決まると、調査すべき顧客が明らかになり、アイデアの良し悪しが判断できるようになります。

 とは言っても、新規事業の領域を選ぶことは、簡単ではありません。なぜなら、不確実性が高く、情報が不十分で、心理的プレッシャーがあり、組織的な制約がある中で、領域選びを求められるからです。これらを理解することが、正しい領域選びの第一歩になります。

 新規事業の領域選びがむずかしい理由は、主に以下の4つです。それぞれについて、以下で解説します。

  1. 正解がわからない中で判断しなければならないから
  2. 情報が不十分な中で判断を求められるから
  3. 失敗のリスクを意識するから
  4. 社内の意見や制約がある中で判断しないといけないから

正解がわからない中で判断しなければならないから

 新規事業の領域選びがむずかしい最大の理由は、これを選べば成功するという正解がわからないこと です。

 既存事業であれば、①過去の実績 ②業界の常識 ③成功パターン などを参考にすることができます。しかしながら、新規事業では、①市場がホントにあるのか? ②顧客がホントにお金を払うのか? ③事業として成立するのか? など、やってみないとわからないことだらけです。このように、挑戦の結果がどうなるのか? 正確に予測できないことが、領域選びを非常にむずかしくしています。

情報が不十分な中で判断を求められるから

 新規事業の検討段階では、集めた情報のほとんどが、推測・仮説レベルのものばかりです。一例ですが、以下のような状況です。

  • 市場規模は推定値
  • 顧客ニーズは数件のヒアリングのみ
  • 競合情報は断片的
  • 代替手段は不明

 このような中で、どの領域に参入するか?という大きな判断を下さなければならないのが、新規事業のむずかしさです。十分な情報が集まるまで待てないため、限られた情報のみで決断しなければなりません。

失敗のリスクを意識するから

 新規事業の領域選びでは、失敗したらどうしよう??? というプレッシャーに、さらされています。特に、社内で新規事業を立ち上げる場合、

  • 領域選びの責任
  • 経営者・上司への説明責任
  • 評価やキャリアへの影響

などをどうしても意識してしまいます。そのため、失敗を避けるような判断をくだしてしまいます。つまり、リスクの少ない無難な領域を選び、新規事業として魅力がうすい領域を選んでしまうのです。

社内の意見や制約がある中で判断しないといけないから

 社内で新規事業を立ち上げる場合、領域選びに複雑な事情がからみ合い、判断がゆがめられることも多くあります。例えば、

  • 経営者・上司の関心が高い分野
  • 既存事業との関連性
  • 人員・予算・期限などの制約
  • 部門間の力関係

などが影響し、本当に取り組むべき領域はどこか? が、わからなくなってしまいます。その結果、事業の合理性と社内事情のバランスに悩むことになります。

2 簡単に実践できる領域選びの5つのステップ

 領域選びで大切なことは、成功する領域を当てることではありません。新規事業として検討すべき領域にめどをつけることです。領域候補をいくつかピックアップし、仮説として2~3個の領域にしぼり込んでいきます。選んだ領域は、様々な検証を行う必要があります。

 ここでは、領域選びを5つのステップに分けて解説します。以下の5つのステップを実践すれば、簡単に領域を選定することができます。

【ステップ1】目的と前提条件を整理する
 新規事業の【目的】と【前提条件】を確認します。前提条件とは、人員・予算・期限 などです。目的や前提条件によって、選ぶ領域は大きく変わります。
【ステップ2】顧客と課題をピックアップする
 顧客と課題の組み合わせを、たくさん出していきます。最初からしぼり込みすぎないように、気をつけてください。
【ステップ3】市場が存在するか?確認する
 ピックアップした候補について、市場が存在するか?(その課題を解決するサービスがあるか? お金が支払われているか? など)大まかに確認します。
【ステップ4】自社視点で領域をしぼり込む
 自社の強み・リソース(ヒト、モノ、お金、技術 など)が活かせるか? 無理なく検証できるか? などを考慮し、領域をしぼり込みます。
【ステップ5】仮説として領域を決める
 領域を仮説として2~3個に決めます。文章にすると「〇〇な顧客が抱える△△という課題を、□□という方法で解決する」という具合です。

3 やってはいけない領域の選び方

 新規事業の領域選びで失敗するのは、間違った選び方をしている場合がほとんどです。正解を探すよりも、やってはいけない選び方を避けることで、成功の確率が上がります。組織的な制約や心理的プレッシャーも原因のひとつですが、多くの担当者が無意識のうちに、間違った領域を選んでしまいます。

 新規事業の領域選びで、やってはいけないことは、以下の4つです。これらを意識しながら、新規事業の領域を選んでください。

  • 流行っているという理由だけで領域を選ぶ
  • 自社でできそうという理由だけで領域を選ぶ
  • 市場規模が大きいという印象だけで領域を選ぶ
  • 経営者や上司の一言で領域を選ぶ

流行っているという理由だけで領域を選ぶ

 流行や話題性だけで領域を選ぶのは、絶対に避けなければなりません。最近よく聞くキーワードやメディアで取り上げられている市場は、魅力的に見えます。しかしながら、①競争が激しい ②差別化がむずかしい ③投資額が膨らみやすい などのケースが多くあります。 

 流行っている = 儲かる わけではありません し、自社に向いているとは限りません。流行に流されることなく、もっと冷静になって、領域を選ぶべきです。

自社でできそうという理由だけで領域を選ぶ

 自社の技術・経験・ネットワーク・人材のみに着目して領域を選ぶ のも、やってはいけないことです。これは自社でできる! 今の延長線上で作れそう! という視点は大切ですが、それだけで決めてしまうと、①顧客が存在しない ②ニーズが小さい ③お金を払ってくれない などの問題が発生します。

 領域を選ぶには、顧客と課題を重視しなければ、的外れになってしまいます。

市場規模が大きいという印象だけで領域を選ぶ

 この市場は大きいから将来性がある! という理由だけで領域を選ぶのも、非常に危険です。市場規模が大きいということは、①強力な競合企業がいる ②競合企業が多い ③参入コストが高い ④顧客の要求水準が高い などの可能性が高いということでもあります。

 新規事業の領域選びで重要なのは、市場規模よりも、勝ち筋が見えるか です。

経営者や上司の一言で領域を選ぶ

 社内で新規事業を立ち上げる場合、経営者や上司の影響を強く受けるのは、仕方がありません。しかしながら、「わが社は〇〇分野をやるべきだ!」や「その事業は、今ホットだよね!」といった一言で、十分な検討なしに領域が決まってしまうのは、絶対に避けるべきです。なぜなら、①メンバーの納得感が得られない ②仮説検証が形だけになる ③途中で方向転換しづらい からです。

 経営者や上司は顧客ではありませんので、彼らの一言はひとつのアイデアと受け止めるべきです。

4 領域を決めた後に意識すべきこと

 新規事業の領域を決めると、これで方向性が固まった! と、考えてしまいがちです。しかしながら、領域選びはゴールではなく、新規事業のスタートです。なぜなら、新規事業として決めた領域は正解ではなく、あくまで仮説にすぎないからです。机上で考えただけでは、①顧客が存在するのか? ②課題が本当に深刻なのか? ③お金を払ってくれるのか? などは、まだ明らかになっていません。そのため、選んだ領域について、様々な検証を行わなければなりません。

 この章では、領域を決めた後に意識すべきことを3つ紹介します。この3つを念頭に、検証を行ってください。

  • 決めた領域は仮説であると認識する
  • 顧客と課題を確認する
  • スモールスタートを前提に進める

決めた領域は仮説であると認識する

 領域を決めた後に、最も意識すべきなのは、決めた領域は検証前の仮のアイデアにすぎない ということです。選んだ領域は、①市場調査 ②社内議論 ③アドバイスや経験 などを基に、導き出されたはずですが、不確実な情報や推測を多く含んでいます。

 もし、決めた領域を、正解として扱ってしまうと、次のような問題が起こりやすくなります。

  • 想定と異なる顧客の声を軽視してしまう
  • 都合の良い情報だけを集めてしまう
  • 検証結果より、最初の判断を重視してしまう

 そのため、意識的に「決めた領域は仮説である」と、言語化しておく必要があります。

顧客と課題を確認する

 決めた領域を仮説であると認識した次に意識すべきことは、実際の顧客に会い、課題を確認すること です。資料やデータを集めるよりも、顧客の言葉の中に、真実が隠れています。

  • その課題は本当に困っていることか?
  • 今はどんな方法で問題解決しているのか?
  • 解決できるなら、お金を払うか?

 こうした話を、顧客に直接聞くことで、実情が理解できるようになります。

スモールスタートを前提に進める

 顧客と課題を確認すると、本格的に商品やサービスを作り込みたくなる気持ちが生まれます。しかしながら、新規事業では、小さく始め、顧客の反応を見ながら改善していくこと が重要です。例えば、次のような取り組みから始めてください。

  • 簡単な資料でサービスを説明してみる
  • 仮のLPを作って反応を見る
  • 試作品を見せて意見をもらう

 こうした小さな取り組みからも、顧客の反応や多くの学びが得られます。スモールスタートは、リスクを抑えながら、成長していくために、最も現実的な方法です。

5 まとめ

 今回の記事では、新規事業の領域選びについて、解説しました。領域選びがむずかしいのは、①正解がわからない中で判断しなければならないから ②情報が不十分な中で判断を求められるから です。そのような状況下で、領域選びを成功させるためには、5つのステップを実践することです。また、①流行っているという理由だけで領域を選ぶ ②自社でできそうという理由だけで領域を選ぶ のは、絶対に避けてください。決めた領域は仮説にすぎませんので、検証を忘れないことが重要です。

新規事業の領域選びの5つのステップ

  1. 目的と前提条件を整理する
  2. 顧客と課題をピックアップする
  3. 市場が存在するか?確認する
  4. 自社視点で領域をしぼり込む
  5. 仮説として領域を決める

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