新規事業の立ち上げを担当することになっても【どのような手順で進めたら良いのか?】わからないままに業務を進めるのは、とても不安ですよね?
初めて新規事業の立ち上げを任されたあなたも、大まかな手順を知っているだけで、新規事業をスムーズかつ自信をもって進めることができます。
新規事業に取り組み始めた以前の私は、新規事業を立ち上げる時の手順を理解していなかったので、検討していない項目があったり、プロジェクトが前に進まなかったりすることが、たびたびありました。正しい手順を身につけた現在では、新規事業の立ち上げで抜け漏れがなくなり、自信を持って新規事業の立ち上げ業務を進めることができます。
本ページでは、①新規事業の立ち上げ時の3つの手順 と、②各手順のポイント について解説していきます。
この記事を読み終える頃には、新規事業の立ち上げ時の正しい手順とポイントを理解し、自信を持って業務を進められようになっているはずです。
1 立ち上げの手順は3つ
新規事業の立ち上げを成功に導くためには、以下の3つの手順で進めてください。
- 【手順1】新規事業の企画・検討
- たくさんのビジネスアイデアを集め、その中から条件に合ったアイデアを1~2個に絞り込みます。次に、絞り込んだアイデアについて、①ターゲット顧客の課題を ②どんな方法で解決するのか を考えながら、仮のビジネスモデルを構築 します(仮説の構築)。
- 【手順2】事業計画書の作成
- ターゲット顧客へのヒアリングやプロトタイプ(最小限の機能をもった製品・サービス)の検証などを繰り返しビジネスモデルを作り上げます。さらに、マーケティング戦略を立案し、組織体制や財務計画 などを検討することにより、事業計画書を完成 させます。
- 【手順3】新規事業のスタート(運営と改善)
- チームメンバーで役割分担を行い、社内外の関係者を巻き込みながら新規事業をスタートします。業務を定期的に見直しながら、事業を軌道にのせます。
2 【手順1】新規事業の企画・検討
新規事業の企画・検討でやるべきことは、主に以下の2つです。
ビジネスアイデアの絞り込み
まずは、グループワークを行いたくさんのアイデアを出します。アイデアの良し悪しは考えずに、とにかくアイデアをどんどん出していくことが重要です。できれば50個以上は出して下さい。
次に、たくさんのビジネスアイデアを1~2個に絞り込みます。絞り込む時のポイントは、以下の通りです。
- 見込み客のニーズ があるのか?
- 自社の強みやリソース(技術、ネットワーク、ブランド力 など)を活かせるか? 競争優位性を確保 できるか?
- 実現可能か?(リソース、コスト、時間 などを現実的に確保できるか?)
- 収益を上げられるか?
- 独自性 を持っているか? 新しい価値や機能を提供できるか?
仮のビジネスモデルの構築(仮説の構築)
絞り込んだビジネスアイデアを深掘りし、仮のビジネスモデルを構築します。ビジネスモデルとは、ビジネスを成立させている仕組みのことです。最初にターゲット顧客を明確にし、提供する製品・サービスを決めます。協力会社やアプリなどが必要であれば、リストアップしておきます。ここまでの情報を基に仮のビジネスモデル を構築します。まだ仮説を立てる段階なので、実現可能性や収益性について、検討する必要はありません。
3 【手順2】事業計画書の作成
手順1で仮のビジネスモデルが構築できていますので、手順2では、以下の5つのステップで進めます。
プロトタイプの検証・修正
最初に、ターゲット顧客へのヒアリングを行い、顧客の行動や課題を把握します。このヒアリングで、顧客への提供商品・サービスがより具体的に検討できるようになります。次に、プロトタイプ(最小限の機能をもった製品・サービス)を作ります。プロトタイプを顧客に見せ、意見を取り入れながら何回も見直し、顧客の求める製品・サービスに近づけていきます。
市場分析
ターゲット市場の規模や成長性、ターゲット顧客の特定、競合分析、顧客行動を理解し、ビジネスモデルの構築やマーケティング戦略を立案する時に、役立てます。
ビジネスモデルの構築
仮のビジネスモデルを基に、ビジネスモデルをより具体的に作り上げます。できれば、簡単な図を描く と頭の整理になるとともに、チームメンバーとのコミュニケーションがスムーズになります。
マーケティング戦略の立案
前のステップで、ビジネスモデルが明確になりましたので、マーケティング戦略を立案します。具体的には、以下の4点を明確にする必要があります。
| 4つの戦略 | 検討内容 |
|---|---|
| 製品戦略 | どのような製品か、品質、機能、ブランド名、デザイン、パッケージ |
| 価格戦略 | 標準価格の設定、割引、支払い期限 |
| チャネル戦略 | 流通経路、流通業者、品ぞろえ、ロジスティクス |
| プロモーション戦略 | 広告の選択、広告予算、SNSの活用、プレスリリース、販売促進 |
事業計画書の完成
市場分析を行い、組織体制、財務計画、リスク分析と対策 などを検討しながら、事業計画書を完成させます。事業計画書を読めば、【事業の全体像】と【今後の見通し】がわかるように、作成するのが重要です。読み手(経営者、既存事業の関係者、社外の協力者)によって、着目するポイントが異なりますので、注意して下さい。経営者は収益と投資額を重視しますし、既存事業の関係者は自分たちの業務との関わりを注視します。
事業計画書に含める主な項目は以下の通りです。各項目は、状況に応じて追加・修正して下さい。
- 表紙
- 目次
- エグゼクティブサマリー(要約)
- 事業概要
- ビジネスモデル
- 市場分析
- マーケティング戦略
- 組織体制とオペレーション
- 財務計画
- リスク分析と対策
- 付録
4 【手順3】新規事業のスタート(運営と改善)
新規事業のスタート時は、以下の3点に注意しながら進めて下さい。
事業スタートと改善
プレスリリースの発表、広告キャンペーンの実施、SNSの運用開始 などを行い、初期顧客の獲得を目指します。運営体制や顧客サポート体制の整備・改善を行いながら、事業を軌道にのせていきます。
マーケティング戦略の実行・見直し
事業計画書に基づいてマーケティング戦略を実行しますが、計画通りに進むことはほとんどありません。マーケティング戦略を定期的に見直し ながら、事業を軌道に乗せていくことが必要です。注意点や改善のポイントは以下の通りです。
- 具体的なアクションプランの策定
- ターゲット顧客の再確認
- チャネルの効果測定と最適化
- コンテンツの作成と配信
チームビルディング
新規事業の立ち上げをスムーズに進めるためには、チームビルディングは非常に重要です。メンバーの選定では、営業、マーケティング、財務、テクノロジー など異なる専門知識を持つメンバーをバランスよく配置するよう心掛けて下さい。また、メンバー全員が目標を共有し、一体感のあるチームを作り上げる 必要があります。そのためには、円滑なコミュニケーションを図るとともに、自由に意見を言い合える環境を作ることが大切です。さらに、問題が発生した時に、全員で協力しスムーズに問題解決できるような体制づくりを心掛けて下さい。
5 まとめ
今回の記事では、新規事業を立ち上げる時の3つの手順を解説しました。この手順を参考にして業務を進めれば、新規事業の立ち上げはそれほど難しくありません。ぜひ試してみて下さい。
新規事業を立ち上げる時の手順
- 新規事業の企画・検討
- ビジネスアイデアの絞り込み
- 仮のビジネスモデルの構築(仮説の構築)
- 事業計画書の作成
- プロトタイプの検証・修正
- 市場分析
- ビジネスモデルの構築
- マーケティング戦略の立案
- 事業計画書の完成
- 新規事業のスタート(運営と改善)
- 事業スタートと改善
- マーケティング戦略の実行・見直し
- チームビルディング