社内会議で、新規事業のプレゼンを任されることになっても、新規事業の【プレゼン資料を作る時のポイント】を知らないまま、プレゼン資料を作り本番にのぞむのは、不安で仕方ないですよね?
新規事業のプレゼンを担当することになったあなたも、プレゼン資料を作る時の8つのポイントを知れば、簡単にプレゼン資料を作ることができます。
以前の私は、新規事業のプレゼン資料を作る時のポイントについて、ほとんど知識がありませんでしたので、これまでに身につけたやり方で、なんとなく資料を作り、社内会議でプレゼンをしていました。その結果、何度もやり直しを命じられ、会議の参加者に内容を理解してもらうのに、かなり苦労しました。社内会議でのプレゼンを、数多く経験するうちに、新規事業のプレゼン資料を作るポイントがわかり、楽しみながら新規事業のプレゼン資料を作れるようになりました。
このページでは、新規事業の ①プレゼン資料を作る時のポイント と、②プレゼン本番でのポイント について解説していきます。
この記事を読み終える頃には、新規事業のプレゼン資料を作る時のポイントを理解し、社内会議向けプレゼン資料を、簡単に作れるようになります。
1 社内会議を行う2つの場面
新規事業のプレゼン資料を作る前に、知っておくべきことがあります。それは、社内会議の種類です。プレゼンを行う社内会議は、主に2種類です。
- 承認をもらう ための社内会議
- 進捗を報告する ための社内会議
社内会議でプレゼンを行う場合は、どちらの社内会議なのか? まずは、会議の目的をしっかりと把握すること が、プレゼン成功の第一歩となります。なぜなら、社内会議の目的により、求められていることや説明のポイント が、大きく異なるからです。
承認をもらう ための社内会議
承認をもらうための社内会議では、提案内容を理解してもらい、意思決定者から承認をもらうこと が、会議の目的です。そのためには、会議で達成したい明確なゴール(例:事業計画書の承認をもらう、予算の追加承認をもらう など)を設定し、それに向けたストーリーを構築する必要があります。ビジネスモデル、マーケティング戦略、アクションプラン、財務計画 などを、整合性のある一つのストーリーにまとめてください。
また、質問や反対意見に対する回答を、あらかじめ準備する必要があります。きちんと回答できないと、承認を得られない可能性が高まります。
進捗を報告する ための社内会議
進捗を報告するための社内会議では、進捗状況や問題点を共有し、次のステップや問題解決に向けた議論を行うこと が、会議の目的です。そのためには、現状を正確に報告することが何よりも大切です。できれば、具体的な数字や実績を共有してください。すでに、問題点が発生している場合には、原因は何か? どのように解決するか? を明確にすることにより、議論が前に進みます。
進捗状況や問題点は、視覚的でわかりやすく伝えることを心がけてください。図表やガントチャート などを使うと、参加者は、理解しやすくなります。
2 プレゼン資料を作る時の8つのポイント
社内会議用のプレゼン資料を作る時には、気をつけるべき点がたくさんありますが、その中でも特に重要なポイントは、8つです。以下のポイントに気を配りながら、プレゼン資料を作ってください。そうすることで、あなたが伝えたい内容が明らかになり、社内会議で承認を得やすくなったり、議論が活発化したり します。
- 会議の目的と参加者の確認
- ビジネスモデルの構築
- 市場分析の説明
- 具体的なマーケティング戦略
- 組織体制とオペレーション
- アクションプランとスケジュール
- 財務計画
- リスク分析と対策
会議の目的と参加者の確認
会議の目的
まずは、社内会議の目的を確認します。承認をもらうのか? 進捗を報告するのか? 明確にすることにより、プレゼン資料を作成する時のポイントが見えてきます。次に、会議で達成したいゴールを自ら設定し、それに向けたストーリーを考えながら、プレゼン資料を作ります。
参加者の確認
参加者の確認 も非常に重要です。意思決定者が参加するのか? 関係者は誰が参加するのか? 初めて参加する人がいるのか? などを、確認します。それにより、プレゼン資料でどこを詳しく説明するか? どのような資料が効果的か? を考えていきます。それぞれの参加者の関心や期待を把握できれば、プレゼンの対策を立てやすくなります。さらに、どのような質問をしそうか? 予想できれば、質問に対する準備ができます。
ビジネスモデルの構築
ビジネスモデルとは、ビジネスを成立させている仕組み のことです。つまり、①誰に ②どんなサービス(どんな価値)を ③どのような仕組みで提供し ④どう利益を得るか を明確にしたものです。承認をもらう会議では、特に重要ですので、なるべく 簡単な図 にまとめて説明してください。
参加者に、ビジネスモデルを説明して、新規事業としてビジネスが成立し成長しそう! と考えてもらうことが重要です。
市場分析の説明
市場分析を行い、その結果をプレゼン資料で説明する時は、参加者にわかりやすくまとめる必要があります。一例として、以下のように3つの項目(顧客分析、競合分析、業界分析)に分けると、参加者は理解しやすくなります。
| 項目 | 内容 |
| 顧客分析 | 顧客の属性は? (年齢、性別、職業、収入、居住地 など) 顧客のニーズは? (具体的なニーズや課題 など) 行動パターンは? (商品やサービスを利用する理由、購買の意思決定の流れ など) |
| 競合分析 | 競争状況は? (競合企業の特徴や市場シェア など) 競合の強み・弱みは? (技術力、ブランド力、コスト競争力 など) 競合の戦略は? (価格戦略、マーケティング戦略、ターゲット顧客 など) |
| 業界分析 | 業界の特徴は? (市場規模、成長性、収益性 など) 業界のトレンドは? (流行、技術、手法 など) 業界のリスク・チャンスは? |
徹底した市場分析を行い、ターゲット市場の中で、競合他社と戦うのに有利な立ち位置 を見つけ、それを説明します。
具体的なマーケティング戦略
マーケティング戦略とは、新しい商品やサービスを顧客に知ってもらい、それらに興味をもってもらい、最終的に購入してもらうためにどのような活動を行うか? ということです。
市場分析で、競合他社と戦うのに有利な立ち位置を見つけていますので、マーケティングの4P(製品、価格、流通、プロモーション)の具体的な施策を考え、わかりやすく説明します。それぞれの施策で考えるべき具体的な内容は、以下の通りです。
| 4P | 概要 | 具体的な項目 |
| 製品 | 提供する製品・サービスは? | 機能、内容、パッケージ、デザイン、品質、付帯サービス |
| 価格 | 製品・サービスの価格は? | 標準価格、割引、支払い方法、支払期限 |
| 流通 | 流通経路はどうするか? | チャネル、流通範囲、品ぞろえ、輸送、ロジスティクス |
| プロモーション | コミュニケーションはどうするか? | 広告、販売促進、PR、口コミ、SNS |
組織体制とオペレーション
まずは、社内リソース(社内の経営資源)を確認します。その中でも、ヒト(人材)、モノ(設備や技術)、カネ(資金)、情報 に着目します。社内リソースを基に、組織体制を検討します。チーム構成(チームメンバーの役割と責任、具体的な業務内容 など)や意思決定の流れ、協力会社の活用 などを、明らかにします。メンバーが多い場合は、組織図を書くと、読み手が理解しやすくなります。
さらに、オペレーション(どのように業務を進めるのか?)を、説明します。業務の全体像と各業務の担当者について説明してください。社内リソースで足りない部分は、外部リソースの活用 を検討します。
アクションプランとスケジュール
アクションプランとは、目標を達成するための具体的な行動計画のことです。スケジュールとは、いつ行うかを示した計画表のことです。アクションプランとスケジュールの明示を言い換えると、具体的な行動をいつ行うのか?を明らかにすること です。
具体的な行動計画を明示することにより、新規事業の実現可能性が高まります。誰が?どのタスクを?いつまでに? やり遂げるかを明らかにするのが、ポイントです。これにより、チームメンバーの役割や責任範囲がわかりやすくなり、チーム全体の連携もよくなります。
注意点は2つあります。①タスクに優先順位をつけること ②余裕をもったスケジュールにすること です。タスクに優先順位をつけることで、チームメンバーの頭が整理され、効率よくタスクを実行できるようになります。また、無理のあるスケジュールだと、チームメンバーに過度なプレッシャーを与え、本来のパフォーマンスを発揮できない可能性があります。
さらに、事業計画書に、具体的なアクションプランとスケジュールが書かれていると、読み手に実現の可能性や熱意が伝わります。これらを明示すると、自分やチームメンバーへのプレッシャーになりますが、成功の可能性が高まります。
財務計画
財務計画では、事業の収益性や持続可能性を示します。経営者や投資家を納得させるために欠かせない項目です。具体的な数値を用いて、現実的な予測を行う ことが重要です。計画を評価してもらうために、楽観的な収益計画を立てると、逆に信頼を失いますので、注意が必要です。
説得力を高めるために、わかりやすいグラフや表を活用して視覚的に説明してください。財務計画には、以下の内容を盛り込んでください。
- 損益計算
- キャッシュフロー計算
- 資金調達計画
- 損益分岐点
初期投資額 と ランニングコスト は、必ず明示してください。
リスク分析と対策
新規事業の立ち上げで、予想されるリスクとそれに対する適切な対策 を明示します。新規事業を立ち上げる時は、予想外の問題やトラブルが、必ず発生します。プレゼン資料の中に、発生が予測されるリスクと、それに対する予防策や対応策を考えておくことで、評価が高まります。
考えられるリスクについて、以下に示します。
- 売上が伸びない(どうやって売上を確保するか?)
- 新しい商品やサービスの登場(どうやって競合と差別化するか?)
- 資金不足(余裕をもった資金計画か? 不足時はどこから資金を調達するか?)
- 新しい技術の登場(新しい技術にどう対抗するか? 技術開発をどう進めるか?)
- メンバーの脱落や退職(どうやって人材に定着してもらうか? どうやって組織を運営するか?)
3 プレゼン本番での4つのポイント
プレゼン資料が完成したからと言って、気を抜かないでください。プレゼン本番でしっかりと説明し、参加者の承認や高い評価を得ること も、かなり重要です。
社内会議でのプレゼン本番で、重要なポイントは4つあります。ポイントを十分に理解し、プレゼン本番で活かしてください。
- 参加者の関心や期待にこたえる
- わかりやすい説明を心がける
- 熱意と自信を示す
- 締めの言葉を準備する
参加者の関心や期待にこたえる
プレゼン本番を乗り切るためには、社内会議への参加者の関心や期待を把握し、それにこたえることが、最も重要です。参加者が知りたいことに焦点をあてて、説明してください。参加者によって関心や期待は異なります。関心や期待の一例を示します。
| 参加者 | 関心や期待 |
| 経営者 | 財務計画、スケジュール、会社全体への影響 など |
| マーケティング部門 メンバー | ターゲット顧客、マーケティング戦略 など |
| 営業部門 メンバー | 営業目標、組織体制 など |
| 広報部門 メンバー | プロモーション戦略、PR など |
わかりやすい説明を心がける
参加者にとって、限られた時間にプレゼンを聞いただけで、内容を理解したり、評価することは、非常にむずかしいことです。しかも、新規事業は、まだ立ち上がっていないので、想像できないのが普通です。そのため、わかりやすい説明を心がけてください。中学生でも理解できるように説明する のです。文字ばかりではなく、なるべく表やグラフを使ってください。
さらに、専門用語やカタカナ文字は、なるべく使わないか、わかりやすい言葉に置き換えることが、理解度アップにつながります。
熱意と自信を示す
事業への熱意と自信を、プレゼン本番で表現することも、社内会議を通過するのに重要です。プレゼンの聞き手も人間ですので、感情があります。自信を持った声のトーンや身振り手振り、絶対に新規事業を成功させるとの自信が伝われば、この人なら成功させてくれそうだ! と感じ、承認がおりたり、議論が前進したりします。
締めの言葉を準備する
プレゼンの最後に、結論や最も伝えたいメッセージで締めます。聞き手は、最後の言葉に好印象をもち、承認をもらいやすくなったり、高評価につながる場合があります。
以下のような言葉で締めると、効果的です。
- ぜひこの新規事業を承認してください!
- 黒字化するにはあと一歩です。追加投資をお願いします!
- 現在の問題点を解決すれば、新規事業は軌道にのります!
上記以外にも、色々と締めの言葉を、考えてみてください。
4 質問への回答準備
社内会議でプレゼンを行うと、参加者から質問され、それに答える場面が必ずあります。会議への参加者は、新規事業についての理解が深まり、興味がわいてくると、色々と聞きたいことが出てきます。
質問には、新規事業を後押ししてくれるポジティブなものもあれば、揚げ足とりのような質問もあります ので、質問に答えられるように、しっかりと事前準備をしてください。質問に的確に答えられなかったり、あいまいな答えしかできないと、社内会議を通過するのが、難しくなります。
質問に的確に答え、参加者に良い印象を与えるためにも、十分な事前準備 を行ってください。事前準備する時のポイントは、以下の通りです。
- 想定される質問と回答を考えておく
- 参加者の関心や期待に関連した質問がくることが多い です
- 質問に対する回答を考えておきます。余裕があれば、資料を準備してください
- 財務計画の数字を説明する資料を準備する
- 損益計算やキャッシュフロー計算 などは、細かくチェックされることがあります。正確に説明できるように、スプレッドシートを準備しておくのを、おすすめします
- 計算の根拠や前提条件も、きちんと把握して説明できるようにしてください
- 法律や規制の確認
- 法律や規制に関する質問もよくされます。プレゼン前に最新情報を再確認してください
- 法律や規制の変更が、新規事業に大きな影響を及ぼすこともあります
十分な事前準備をすることで、余裕をもって質問にこたえられるようになります。回答に手間取ったり、的を得ない回答をするのは、プレゼンの評価にマイナスですので、絶対に避けるべきです。
5 まとめ
今回の記事では、新規事業のプレゼン資料を作る時の8つのポイントを解説しました。この8つのポイントに注意すれば、簡単にプレゼン資料を作ることができます。また、プレゼン本番では、参加者の関心や期待にこたえながら、わかりやすい説明を心がけてください。想定質問への事前準備も重要です。これらを、しっかりと実行すれば、社内会議の通過は、それほど難しくありません。頑張ってください。
新規事業のプレゼン資料を作る時の8つのポイント
- 会議の目的と参加者の確認
- ビジネスモデルの構築
- 市場分析の説明
- 具体的なマーケティング戦略
- 組織体制とオペレーション
- アクションプランとスケジュール
- 財務計画
- リスク分析と対策