【新規事業ラボ】新規事業の立ち上げ情報誌

新規事業の立ち上げ時のポイント、ビジネスモデル、事業計画書、スケジュール、タスク、プレゼン資料 などをわかりやすくまとめた情報サイト


新規事業プロジェクトとは? これだけは知っておこう!


 新規事業プロジェクトが立ち上がり、メンバーに選ばれたものの、【新規事業プロジェクトとは何か?】 を知らないまま、プロジェクトに参加するのは、不安ですよね?

 新規事業プロジェクトメンバーのあなたも、新規事業プロジェクトに関する基礎知識をもっているだけで、前向きに新規事業に取り組み、プロジェクトで問題が発生しても、簡単に問題を乗りこえていけるようになります。

 以前の私は、何の知識も持たずに、新規事業プロジェクトに参加していたので、業務が停滞し、方向性を見失うたびに、あたふたし戸惑っていました。その結果、新規事業プロジェクトが縮小したり、中断したりしました。新規事業プロジェクトの基礎知識や、新規事業プロジェクトの体制・役割 を、理解した今では、停滞することなくスムーズにプロジェクトを進められるようになりました。

 このページでは、①新規事業プロジェクトとは何か? と、②新規事業の推進体制・役割分担 について解説していきます。

 この記事を読み終える頃には、新規事業プロジェクトとは何か? を理解し、プロジェクトに積極的に関わり、着実に成果を上げられるようになります。

1 新規事業プロジェクトとは何か?

新規事業プロジェクトの定義

 新規事業プロジェクトとは、これまで会社が行っていなかった新しい事業を生み出し、利益や価値をもたらす状態まで育てるための一連の取り組みのこと です。簡単な言葉で言い換えると、会社に新しい利益をもたらす計画的な挑戦 です。

 新規事業プロジェクトは、既存事業と大きく異なっています。それは、①不確実性が高い ②明確な目的がある ③期間が決まっている ④複数の部門・メンバーが関わる からです。そのため、仮説を立て、それを検証し、常に修正を加えていくことが必要です。

新規事業プロジェクトの主な活動

 新規事業プロジェクトでは、基本設計を考え、環境分析を行い、マーケティング戦略やオペレーション体制を決定し、事業を採算に乗せていく必要があります。これらすべてが、新規事業プロジェクトの活動です。

 新規事業プロジェクトの活動は、①新規事業の企画・検討 ②事業計画書の作成 ③新規事業のスタート(運営と改善) の3つに分類するのがおススメです。主な活動を、3つの分類ごとに簡単にまとめました。プロジェクトの内容や条件により、活動内容は異なりますので、一例と考えてください。

新規事業の企画・検討

  • ビジネスアイデアの絞り込み
  • 仮のビジネスモデルの構築

事業計画書の作成

  • プロトタイプの検証・修正
  • 市場分析
  • ビジネスモデルの構築
  • マーケティング戦略の立案
  • 事業計画書の完成

新規事業のスタート(運営と改善)

  • 事業スタートと改善
  • マーケティング戦略の実行・見直し
  • チームビルディング

2 プロジェクト推進体制と関係者の役割

 新規事業プロジェクトを推進するには、しっかりと体制を整え、それぞれの組織または部門が、自分たちの役割を理解し、きちんと役割を果たす必要があります。役割分担があいまいだと、途中で迷走したり、承認待ちで業務が止まったりします。

 新規事業プロジェクトの推進時に、必ず必要なのは、以下の4つの組織です。この4つが、役割分担しながら、きちんと連携すれば、新規事業プロジェクトは順調に進んでいきます。それぞれの組織の特徴と役割は、以下の通りです。

  • 経営者
  • プロジェクトチーム
  • 既存部門
  • 外部の専門家/アドバイザー

経営者

 経営者は、事業全体を見渡し、既存事業とのバランスをとりながら、新規事業プロジェクトを推進する価値があるのか? を、常に考える立場です。新規事業プロジェクトが、うまく進まないと途中で関心を失う経営者がいますが、絶対に避けなければなりません。経営者が本気で取り組まないと、新規事業プロジェクトは、必ず失敗します。経営者の主な役割は、以下の通りです。

  • 承認(プロジェクト開始、予算、計画変更、リソース配分 など)
  • 投資判断(新規事業プロジェクトの 継続 or 縮小 or 撤退 )
  • 目的、目標、方向性 などの提示

プロジェクトチーム

 プロジェクトチームは、①プロジェクトリーダー ②プロジェクトメンバー から成り立っています。

 プロジェクトリーダーは、新規事業プロジェクトの責任者であり、メンバーへの指示や関係者への報告・調整を行う司令塔 です。主な役割は、①ロードマップの作成 ②プロジェクトの進捗管理 ③プロジェクトの問題や障害の解決 ④既存部門との連携・調整 などです。

 プロジェクトメンバーは、プロジェクトリーダーと一緒にプロジェクトを進める実行部隊 です。主な役割は、①市場分析 ②テストマーケティングの実施 ③マーケティング活動 などです。仮説を検証し、失敗と改善をくり返しながら、新規事業を進めていきます。

既存部門

 既存部門として、営業部門、マーケティング部門、法務部門、財務部門、人事部門、開発部門、生産部門 などがあります。それぞれの部門は、新規事業プロジェクトが成功するように、専門領域の支援を行います。具体的には、営業部門は顧客を紹介する、法務部門はリーガルチェックを行う などのサポートを行います。

 既存部門は、どうしても既存事業を優先します。既存部門の協力を得るためには、定期的な情報共有や現状報告など、密なコミュニケーションが欠かせません。

外部の専門家/アドバイザー

 外部の専門家/アドバイザーは、プロジェクトチームや既存事業で不足している知識や経験、ネットワークなどを補い、新規事業プロジェクトを支える立場 です。主な役割は、①専門知識やアドバイスの提供 ②顧客やネットワークの紹介 ③新しい視点の提供 などです。頼りすぎると、プロジェクトチームの自主性が育たない、ノウハウが蓄積できない などの弊害が生じますので、注意してください。

3 スケジュール策定とマイルストーン設計

 新規事業プロジェクトを成功させるためには、

  • スケジュール策定
  • マイルストーン設定

この2つは、欠かせない要素です。これらが機能しているかどうかで、新規事業プロジェクトの進行スピードや業務への集中力が、大きく変わってきます。2つがうまくかみ合うことで、新規事業プロジェクトが最短で成功へ近づきます。スケジュール策定とマイルストーン設定を知っていれば、業務が停滞したり、方向性を失うことが、少なくなります。

 以下に、スケジュール策定とマイルストーン設定について、わかりやすく説明します。

スケジュール策定

 スケジュール策定とは、いつまでに? どの順番で進めるのか? を、決めること です。新規事業プロジェクトは、やることが多く、不確実性が高いため、業務の順番を決める点でも、非常に重要です。

 スケジュールを策定することにより、①何を優先すべきか明確になり ②チーム全員が同じ方向を向き ③経営者や関係者に説明できる ようになります。

 スケジュール策定には、以下の通りいくつかの重要なポイントがあります。

ポイント1 最初はおおざっぱに作る

 新規事業は、先が見えずらく予想外のことが起こりますので、最初は細かく作りこまずに、60~70%くらいの精度でつくるのが、おすすめです。

ポイント2 フェーズごとに分ける

 スケジュールを策定する時、作業(タスク)をただ並べるだけではなく、フェーズごとに分けて下さい。それぞれのフェーズで、目的を明確にしてください。そうすることで、それぞれの優先度が明らかになります。

ポイント3 余裕時間(バッファ)をもたせる

 新規事業プロジェクトでは、社内承認を得る、関係者と調整する、新しく開発する など、予想通りに進まない業務があります。わざと余裕時間を設定することで、遅れを許容し、計画崩壊を防ぎます。

 また、タスク同士の依存関係を整理し、スケジュールを関係者全員に共有することも、非常に大切です。

マイルストーン設定

 マイルストーン設定とは、新規事業プロジェクトの中で、ここまでできていればOK!と判断できる重要なチェックポイントを設定すること です。

 マイルストーンを設定することにより、①遅れや問題点を早期に発見でき ②プロジェクトの品質が保たれ ③経営者や関係者への報告・承認がスムーズ になります。

 マイルストーン設定における重要なポイントは、以下の通りです。

ポイント1 フェーズごとに達成基準を設定する

 必ずフェーズごとに分けて、意思決定ができる数値・基準をできるだけ具体化してください。あいまいな基準では、判断できずに単なる作業になってしまいます。

ポイント2 経営者と合意しておく

 経営者が判断するタイミングを、マイルストーンに設定します。経営者と合意して設定しないと、あとから否決されてしまいます。こんな成果では不十分!などと言われ、プロジェクトが停滞することは、よくあります。

ポイント3 外部に依存する業務は早めに依頼する

 リーガルチェック、アプリ開発、契約締結 などは、相手がいたり、確認が必要になったりするので、スケジュール通りには進みません。早めに依頼するとともに、余裕時間を確保してください。

 さらに、顧客ニーズが存在するか不明、日常業務に追われ遅れが生じる などの問題も発生しやすいので、注意が必要です。

4 つまずきのポイント4選

 新規事業プロジェクトでは、多くの担当者が同じようなポイントで悩み、プロジェクトが停滞し、方向性を見失っています。こうした状態のことを、つまずきと呼んでいます。つまり、新規事業プロジェクトにおけるつまずきとは、プロジェクトが順調に進まなくなる状態のこと です。

 つまずきが発生するのは、新規事業プロジェクトの ①正解がわからない ②先が見通せない ③経験者がほとんどいない ④社内の理解や協力が得られにくい のが主な原因です。また、つまずきは、企画段階、社内調整、実行段階、収益段階 など、すべての段階で起こりえます。 

 つまずきを放置すると、メンバーのモチベーション低下、プロジェクトの遅延、コスト増大 などが発生し、最悪の場合は、新規事業プロジェクトが中止に追い込まれる場合も珍しくありません。そのため、早めの対策が必要です。

 以下の4つが、新規事業プロジェクトでよくあるつまずきです。それぞれについて、わかりやすく解説します。

  • 目的と目標があいまいになる
  • 社内調整に時間・労力を奪われる
  • 経営リソースの不足
  • やるべきことが多すぎて混乱する

目的と目標があいまいになる

 目的とは、なぜ新規事業を立ち上げるのか? という存在理由のことで、目標とは、具体的な行動計画や達成の基準 のことです。

 目的と目標があいまいになるのは、①不確実性が高いから ②経営者とプロジェクトチームの間に認識のズレがあるから ③プロジェクト進行中に環境が変わるから ④理念が抽象的すぎるから などが、その理由です。新規事業プロジェクトの業務に集中していると、そもそもの目的が変わっているのでは? 目標がわからなくなってきた・・・・ などの声が聞こえることがあります。これは、良くない兆候です。

 目的と目標があいまいなまま新規事業プロジェクトを進めると、チームの方向性がバラバラになり、意思決定もできなくなり、プロジェクトが迷走する可能性が高まります。あいまいだと感じたら、納得がいくまで話し合ったり、定期的に見直すことが必要です。

社内調整に時間・労力を奪われる

 社内調整に時間・労力を奪われるのは、新規事業プロジェクトで必ず発生するつまずきの1つです。このつまずきは、プロジェクトメンバーの努力や能力だけでは、なかなか解決できない問題です。

 新規事業プロジェクトは、既存事業とは異なるルールや考え方で動くため、会社全体の中では、異質な存在になりがちです。そのため、既存部門から理解されにくく、摩擦がうまれてしまいます。その結果、社内の説得・説明・根回しが必要になるのです。

 社内調整に時間・労力を奪われる主な理由は、①既存事業との利害対立があるから ②経営者の方針や判断があいまいだから ③既存部門との合意形成が必要だから ④初めての取り組みに対する不安・抵抗があるから などです。

 社内調整に時間・労力を奪われるのを避けるためには、定期的な情報共有を行う、成果を出しながら社内を説得する、経営者を後ろ盾にする などが、有効です。

経営リソースの不足

 新規事業プロジェクトにおける経営リソースの不足とは、プロジェクトを進めるうえで必要なヒト、モノ、資金、情報、時間 などが足りない状態 を指します。経営リソースの不足は、新規事業の特性や企業文化、組織運営の仕組み などによって起きやすい問題です。

 経営リソースの不足が起きる主な理由は、①プロジェクトメンバーが既存事業と兼務になっているから ②経営者が投資を抑えるから ③社内に新規事業の経験者が少ないから ④既存部門の協力が得られにくいから ⑤計画時の見積もりが甘いから などです。

 経営リソースが不足しないように、必要なリソースを最初に見える化する、段階的にリソースを投入する、外部の専門家/アドバイザーを活用する などの対策が必要です。

やるべきことが多すぎて混乱する

 やるべきことが多すぎて混乱するのは、ほぼすべての新規事業プロジェクトで発生します。新規事業プロジェクトでは、上記のような多くの活動を、一気にこなさなければなりません。さらに、社内調整や日常業務も加わるため、どこから手をつけて良いかわからない! という状態になり、すべてが中途半端になりやすいのです。

 混乱がおきる主な理由は、①初めての経験でどうしたら良いかわからないから ②プロジェクトの全体像が見えていないから ③経営者や社内からの要望・意見が多すぎるから ④完璧を求めすぎるから などです。

 プロジェクトの全体像を見える化する、業務に優先順位をつける、定期的に方向性を確認する ことで、混乱を防ぐことができます。

5 まとめ

 今回の記事では、新規事業プロジェクトについて、解説しました。新規事業プロジェクトを推進するには、①経営者 ②プロジェクトチーム ③既存部門 ④外部の専門家/アドバイザー が、役割分担しながら、きちんと連携する必要があります。また、スケジュール策定とマイルストーン設定も重要です。プロジェクト推進中は、目的と目標があいまいになったり、社内調整に時間・労力を奪われますので、早めに対策を打ってください。そうすれば、新規事業プロジェクトは、スムーズに進むこと間違いなしです。

新規事業プロジェクトとは何か?

新規事業プロジェクトとは、これまで会社が行っていなかった新しい事業を生み出し、利益や価値をもたらす状態まで育てるための一連の取り組みのこと です

関連記事

Title Text

Lorem ipsum dolor sit amet, consectetur adipiscing elit, sed do eiusmod tempor incididunt ut labore et dolore magna aliqua.

Title Text

Lorem ipsum dolor sit amet, consectetur adipiscing elit, sed do eiusmod tempor incididunt ut labore et dolore magna aliqua.

Title Text

Lorem ipsum dolor sit amet, consectetur adipiscing elit, sed do eiusmod tempor incididunt ut labore et dolore magna aliqua.

Title Text

Lorem ipsum dolor sit amet, consectetur adipiscing elit, sed do eiusmod tempor incididunt ut labore et dolore magna aliqua.



PAGE TOP