【新規事業ラボ】新規事業の立ち上げ情報誌

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新規事業のロードマップが成功への近道になる!


 新規事業の立ち上げを担当することになっても【新規事業のロードマップ】を知らないのは、とても不安ですよね?

 新規事業の立ち上げを任されることになったあなたも、新規事業のロードマップを知っているだけで、新規事業の今後を見通すことができ、自信をもって新規事業に取り組めるようになります。

 以前の私は、新規事業のロードマップについて、理解していなかったので、なんとなく計画をつくり、いつまでに? どのような方法で? 具体的な目標は? を明らかにせずに、新規事業に取り組んでいました。その結果、次に何をやれば良いのかよくわからず、新規事業が停滞する日々が続きました。新規事業のロードマップの目的や作り方を身につけた今では、新規事業が計画通りに進み、着実に成果を出せるようになりました。

 本ページでは、①新規事業のロードマップとは? と、②ロードマップの作り方 について解説していきます。

 この記事を読み終える頃には、新規事業のロードマップとその作り方、作る時のポイント を理解し、周りのメンバーと協力しながら、着実に新規事業を進められるようになっています。

1 新規事業のロードマップとは?

新規事業のロードマップとは?

 新規事業におけるロードマップとは、新規事業を立ち上げ、成長に向けた道筋を示した計画のこと です。

 ロードマップは、新規事業の全体像や大まかな方向性を描いた計画書 です。新規事業の各フェーズや年度ごとに、①目標 ②主な活動 ③必要な期間 ④必要なリソース などを、明らかにしていきます。細かい数値目標や具体的な活動は、必要ありません。3~5年先くらいまでの全体像を明らかにします。

ロードマップの目的は?

 ロードマップで、新規事業の全体像や成長に向けた道筋を示すことで、メンバーの意識が統一され、新規事業がスムーズに立ち上がるようになります。ロードマップを作る目的は、主に以下の3つです。

  1. 全体像を明らかにするため
    • 新規事業の立ち上げでは、やるべきことが多くあります。例えば、市場分析、事業計画書の作成、マーケティング戦略の実行、資金調達 などです。ロードマップがあれば、大まかな方向性がわかり、どのフェーズで? 何をやるのか? が明らかになります。
  2. メンバーの方向性を合わせるため
    • 新規事業には、複数のメンバーが関わります。ロードマップがないと、各メンバーの認識がずれたり、優先順位が不明確になり、新規事業が停滞する可能性があります。ロードマップがあれば、メンバー全員で目的や目標を共有し、成功へ向けて力を合わせることができます。
  3. リソース配分を明らかにするため
    • 新規事業の立ち上げでは、限られたリソース(ヒト、モノ、お金、技術 など)を、効率的に使う必要があります。ロードマップを作ることで、どのタイミングで? どのリソースを投入するか? が、明らかになります。

2 ロードマップの作り方

 ロードマップは、新規事業の成功に、必要不可欠なものですので、必ず作ることをおすすめします。最初から、完璧なロードマップを作る必要はありません。まずは、新規事業をどのように拡大させていくのか? 大まかな道筋を考えます。その後で、不足している部分を段階的に加えてください。

 以下の手順にそって進めれば、簡単にロードマップを作ることができます。

【ステップ1】目的と目標を明らかにする
 【目的】なぜこの新規事業を立ち上げるのか? 【目標】具体的な達成の基準 を決めます。目的や目標が曖昧だと、途中で方向性がぶれてしまうため、なるべく具体的に設定します。
【ステップ2】フェーズを決める
 新規事業を3~6つのフェーズに分けます。年度に分けるよりもフェーズに分ける方がおすすめです。
【ステップ3】具体的な目標と活動を決める
 各フェーズごとに、具体的な目標と活動を決めます。各フェーズのKPI(評価の指標)も設定します。
【ステップ4】必要なリソースを整理する
 どのフェーズで、どのリソース(ヒト、モノ、お金、技術 など)が必要かをリストアップします。社内で確保できるものと、外部に依頼するものを明らかにしてください。
【ステップ5】関係者と共有する
 経営者や上司から承認をもらいます。チームメンバーに共有し、役割分担を明らかにします。外部協力者や投資家に説明し、支援を依頼します。

3 ロードマップ作成のポイント

 企業でロードマップを作る時には、重要なポイントがあります。時間と労力をかけてロードマップを作るのであれば、ポイントを押さえたロードマップを作ってください。ロードマップは、全体像や大まかな方向性を描いた計画書ですので、夢やふわっとしたイメージばかりが強調され、関係者の心に届かないもの が散見されます。ポイントを押さえれば、関係者の理解が深まり、新規事業の立ち上げで困難に直面した時に、役に立ちます。

 重要なポイントは、以下の3つです。

  • 目的と目標を具体的に設定する
  • 時間軸を明確にする
  • 柔軟性をもたせる

目的と目標を具体的に設定する

 新規事業は、不確実性が高いため、方針や方向性がブレることが、よくあります。

 明確な目的があれば、新規事業をなぜやるのか? はっきりします。そのため、何を優先すべきか? とりあえず新規事業をやれと言われてやり始めたが、どうすれば良いか? などの迷いがなくなります。

 目的としては、

  • 新しい事業の柱を作るため
  • 新しい技術を活用し新しい顧客を開拓するため
  • 組織の活性化のため

などが、考えられます。目的を明らかにすることは、新規事業を成功させるための最優先事項です。明確でなければ、すぐにはっきりとさせましょう。

 続いて、目標を具体的に設定します。目標の設定は、SMARTの原則に従うと、わかりやすく達成しやすい目標ができあがります。以下の5つを意識しながら、目標を設定するのがおすすめです。

項目説明
Specific目標を具体的に
Measurable進捗を測定できるように
Achievable現実的に達成可能な
Relevant目的と関連があり
Time-bound期限を設定する

 新規事業の立ち上げには、長い期間が必要ですが、短期~中期~長期の目標を設定してください。そうすることで、やるべきことの骨格が明らかになり、大まかな方向が見えてきます。

 できれば、KPI(評価の指標)まで、設定するのがベストです。KPIとしては、売上金額、ユーザー数、契約数 などがあります。

時間軸を明確にする

 ロードマップでは、時間軸を細かく決める必要はありませんが、おおよその時間軸を決めてください。いつ? 何をやるのか? が明らかになっていないロードマップは、ただの願望にすぎません。時間軸が決まっていないと、メンバーはそのうちやればいいや!となってしまい、計画が実行されることは、ありません

 時間軸が明確になることで、①具体的な行動が促され ②優先順位が明確になり ③関係者からの信頼が高まり ます。フェーズごとに分けることが、計画の実現に近づきます。

柔軟性をもたせる

 新規事業で重要なことは、最初に作った計画通りに進めることではなく、目的を達成すること です。仮説に基づいて、新規事業を始めたものの、計画通りに進むことはほとんどありません。新規事業をやってみて、新規事業の方向性や目標が間違っていることに気づくことは、よくあります。そのため、変化に対応できる計画にしておくことが、成功のカギを握ります。

 ロードマップに柔軟性をもたせることで、

  • 想定外の事態にも対応できる
  • 気づきをすぐに反映できる
  • モチベーションを維持できる
  • リソースを最適に配分できる

などのメリットが生まれます。

 さらに、ロードマップの定期的な見直しを前提にしたり、最初の計画がうまくいかない場合に備えて、代替案(バックアッププラン)を考えておくのも有効です。

 関係者に説明・共有する際に、このロードマップは最初の計画ですので、状況に合わせて調整することがありますと伝えておけば、柔軟に変更しやすい環境が作れます。

4 ロードマップの活用方法

 新規事業のロードマップは、作って終わりではなく、新規事業に関する様々な用途にも活用できます。進捗管理や報告、コミュニケーションツールとしても、活用するのがおすすめです。ロードマップは、新規事業の全体像や成長に向けた道筋を示す計画以外にも、積極的に活用してください。

 ここでは、ロードマップの活用例を、紹介します。

進捗管理ツールとして活用

 ロードマップは、計画通りに進んでいるか? を確認するためにも、使えます。不確実性が高い新規事業では、定期的に進捗を確認しながら、遅れている場合には原因を分析し、計画を調整するのに有効です。

メンバーの共通認識を確認するために活用

 新規事業では、異なる部門のメンバーが関わることが多いため、関係者が、今のフェーズでの目標は何か? 次に何をすべきか? などを、理解するのに役立ちます。

経営者や上司への報告資料として活用

 ロードマップを基に、経営者や上司へ報告すれば、計画の進捗や課題をスムーズに説明できます。

外部関係者とのコミュニケーションに活用

 ロードマップは、外部関係者に事業の進捗や今後の展望を説明するのにも、利用できます。その結果、信頼を勝ち取り、引き続き協力を得ることが期待できます。

5 まとめ

 今回の記事では、①新規事業のロードマップとは? と、②ロードマップの作り方 について、解説しました。新規事業におけるロードマップとは、新規事業を立ち上げ、成長に向けた道筋を示した計画のこと です。ロードマップを作成するには、①目的と目標を具体的に設定する ②時間軸を明確にする ③柔軟性をもたせる ことが非常に重要です。また、ロードマップは作って終わりではなく、進捗管理ツールとして活用したり、共通認識を確認するために活用すること もできます。ロードマップを作って、関係者と共有することができれば、新規事業の成功確率がアップすることは、間違いありません。

新規事業のロードマップとは?

新規事業におけるロードマップとは、新規事業を立ち上げ、成長に向けた道筋を示した計画のこと です


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