社内で、新規事業を立ち上げることになっても、【成功のポイント】を知らないと、どう進めてよいかわからず、とても心配ですよね?
新規事業の立ち上げに関わるあなたも、成功への5つのポイントを理解するだけで、社内リソース(ヒト、モノ、カネ、情報)を活用しながら新規事業を成功に導くことができます。
以前の私は、社内で新規事業を立ち上げる時のポイントを理解していなかったので、メンバー集めで苦労したり、他部署とのコミュニケーションで問題が発生したり していました。その結果、新規事業の立ち上げに時間がかかったり、外部コンサルタントのサポートを受けたり と回り道ばかりしていました。新規事業を何度も立ち上げ、たくさんの経験をつみ、社内で新規事業を立ち上げ、成功させるポイント を理解してからは、新規事業の立ち上げがスムーズに進むようになりました。
ということでこのページでは、社内で新規事業を立ち上げる時の ①成功のポイント と、②流れ について解説していきます。
この記事を読み終える頃には、新規事業の立ち上げを社内で成功させる時の5つのポイントを理解し、自信を持って新規事業を推進できるようになります。
1 成功への5つのポイント
社内で新規事業を立ち上げ、成功させるために、特に重要なポイントを5つにまとめました。5つ以外にも重要なポイントはありますが、以下の5つは必ず実行してください。そうすれば、成功する可能性が高まります。
- 目的と目標の明確化
- 社内リソースの確保
- メンバー構成とチームビルディング
- 既存事業との切り離し
- 他部署とのコミュニケーション
目的と目標の明確化
新規事業を社内で立ち上げる時、最も重要なポイントは、目的と目標の明確化 です。目的とは、なぜこの事業を立ち上げるのか? という事業の存在理由です。目標とは、具体的な行動計画や達成の基準 のことです。短期~中期で設定します。
新規事業を立ち上げ、成功させるためには、新しいチームメンバーが、同じ方向を向いて業務を進めていく 必要があります。そのために、目的と目標を明確にし、それらを共有することが必要です。新規事業の立ち上げは、新しいビジネスを作り出す業務ですので、多くの課題が発生し、それらをひとつずつ解決していくことが求められる根気のいる作業の連続です。計画通りに進まず、気分が落ち込んだり、モチベーションが上がらない日もあります。そんな時は、目的と目標をチームメンバーで再確認することにより、チームメンバーのやる気を引き出し、鼓舞することができます。新規事業を立ち上げるという困難をのりこえるためには、メンバー共通の目的と目標が、絶対に必要です。
さらに、目的と目標が明確であれば、経営陣や他部門に新規事業の重要性や進捗状況を説明しやすくなり、理解や協力を得やすくなります。
新規事業の目的と目標は必ず明確にし、チームメンバーで共有してください。
社内リソースの確保
社内で新規事業を立ち上げる場合、社内リソース(社内の経営資源)を把握し、確保するのは、非常に重要です。社内リソースの中でも、ヒト(人材)、モノ(設備や技術)、カネ(資金)、情報 に着目してください。ヒト(人材)の確保は、優先的なポイントです。新規事業に興味があり、モチベーションの高い人材を確保 できるよう、最善をつくしてください。できれば、新規事業の立ち上げの経験者だと最適です。どのような人材を確保するかで、新規事業の成功が大きく左右されます。
社内リソースの確保で、検討すべき項目を簡単に整理します。
| 社内リソース | 検討項目 |
| ヒト(人材) | 誰を選ぶか? 人材がもつスキル・経験 をどう活用するか? |
| モノ(設備や技術) | 土地、建物、設備、知的財産 など活かせるものは何か? |
| カネ(資金) | 十分な資金があるか? |
| 情報 | 市場調査や分析、業界内外のネットワーク など活かせるか? |
また、新規事業へ社内リソースを投入する場合、段階的にリソースを割り当てていく のが理想的です。最初は、少人数が限られた資金や時間で新規事業を検討し、成功の可能性が見えてきたら、追加でリソースを投入します。
メンバー構成とチームビルディング
メンバー構成で一番大切なのは、メンバー同士の相性 です。特に、プロジェクトチームを作るときの初期メンバーでは、相性が最重要になります。社内で新規事業を立ち上げる時、困難な業務に日々立ち向かっていきますので、お互いが信頼し協力しあえるメンバー同士 でないと、成功はむずかしくなります。言いたいことを言いながら、楽しく業務を行える自由な雰囲気が大切です。スキルや経験を重視してメンバーを選ぶと、コミュニケーションがうまくいかず、チームとして機能しない ことがあります。細心の注意を払い、メンバー構成を考えて下さい。
チームビルディングとは、各メンバーがもつ知識やスキルを組み合わせ、チームとして一体感を保ちながら、成果を出せるチームを作り上げること です。目標の設定と共有、自由な意見交換、各メンバーの役割の明確化、定期的なフィードバックと方向性の検討 などを行えば、新規事業の立ち上げがスムーズに進みます。
既存事業との切り離し
新しいビジネスをゼロから生みだす新規事業と、すでにやっているビジネスを拡大する既存事業は、事業に対する考え方や進め方が全く異なります。既存事業では、計画通りに進んでいるかを確認し修正しながら業務を進めていきますが、新規事業では計画通りに進んでいるかよりも、現在取り組んでいる課題をどう解決するか?に注力し試行錯誤をくり返します。
できれば、新しい部署は既存事業と別フロアにする か、別のオフィスにし、物理的に切り離すべきです。そうすることで、既存事業とのあつれきは減り、自分たちで新規事業を成功させるんだ!というモチベーションが高まります。
他部署とのコミュニケーション
新規事業を社内で立ち上げる過程では、①経営者 ②他部署(開発部門、財務部門、マーケティング部門、人事部門 他) ③社外の協力会社 などの関係者に現状や今後の方向性を説明し、承認や理解を得たうえで、業務を進める必要があります。
特に、経営者と他部署のメンバーに注意が必要です。コミュニケーションを怠ると、協力してもらえなくなったり、足を引っ張られたりすることがあります。目先の業務が忙しい場合でも、必ず時間を確保して他部署メンバーとの密なコミュニケーションをとる ことが、成功への第一歩となります。
社内での新規事業の立ち上げを成功させたいのであれば、上記5つのポイントは必ず実行してください。社内のリソースをどう活かすか? 社内の他部署とどう協力体制を構築するか? との視点が、非常に重要です。
2 新規事業を社内で立ち上げる時の手順
社内で新規事業を立ち上げるためには、正しい手順があります。まず、目的と目標を明確化し、社内リソースを確保します。次に、新規事業を検討するプロジェクトチームをつくり、検討状況を見ながら、少しずつチームを強化していきます。以下に、社内のリソースを活用し、新規事業を立ち上げる時の流れを簡単にまとめました。
- 目的と目標の明確化
- 【目的】なぜこの事業を立ち上げるのか? 【目標】具体的な行動計画や達成の基準 を決めます。
- 社内リソースの確認
- 社内で活用できるヒト(人材)、モノ(設備や技術)、カネ(資金)、情報 を確認します。
- 新規事業を検討するプロジェクトチームを作る
- 3~5名のチームで新規事業の企画・検討を行い、仮のビジネスモデルを構築します。
- プロジェクトチームの拡充・専任化
- メンバーを拡充・専任化し、プロトタイプの検証を行いビジネスモデルを作り上げます。マーケティング戦略を立案し、事業計画書を完成させます。
- 新しい部署の設立
- 新規事業をスタートし、運営体制や顧客サポート体制の整備を行います。マーケティング戦略を見直しながら、事業を軌道にのせていきます。
3 経営者や他部署メンバーが考えていること
社内で新規事業を立ち上げ、成功させるためには、新規事業に対して、経営者や他部署メンバーがどのように考えているのか? を知り、適切にコミュニケーションをとりながら、協力してもらうことが大切です。新規事業が立ち上がり、利益を出し始めるまでには、2~4年かかるのが普通です。順調にいかない場合は、5年たっても利益確保のめどがたたない場合もあります。そうなると、社内での風当たりが強くなり、新規事業の立ち上げを成功させるのが、非常に困難になります。ご注意ください。
あなたが社内で新規事業を立ち上げている時、経営者や他部署メンバーは以下のように考えています。
経営者が考えていること
- たぶん成功するだろう
- なぜ成果が出ないのか?
- 新規事業を立ち上げる必要があるのか?
新規事業を立ち上げた経験をもつ経営者は、ほとんどいませんので、経営者は実務経験がないと思って間違いありません。ですので、ほとんどの経営者が、たぶん成功するだろう なんとかなるだろう などと軽く考えて、新規事業の立ち上げを推進しています。その後、社内のメンバーを集めてプロジェクトチームを作り、新規事業の検討を開始し、新しい部署を設立します。しかしながら、新規事業は予定通りに進むことはほとんどありませんし、事業を始めてもなかなか利益が出ない日々が続きます。そうなると、経営者は、なぜ成果がでないのか? どうなっているのか? と考え始めます。さらに、数か月~1年~2年が経過しても新規事業の成果がでないと、そもそも新規事業を立ち上げる必要があるのか? と考えるようになります。
新規事業を立ち上げるために、優秀な人材を集め、外部コンサルタントと契約し、多くのお金を投資したとしても、ほとんどの新規事業は失敗 してしまいます。サービスを開始しても、顧客が獲得できなかったり、価格競争に巻き込まれ利益が確保できなかったり、人材確保ができず事業を拡大できなかったり などなど、理由はさまざまです。
上記の通り、ほとんどの新規事業では成果が出ずに、失敗に終わりますので、多くの経営者は、①たぶん成功するだろう → ②なぜ成果が出ないのか? → ③新規事業を立ち上げる必要があるのか? のような考えをたどります。新規事業を担当するあなたは、このことを十分に理解して、新規事業の立ち上げに取り組んでください。
他部署メンバーが考えていること
- 何も考えていない
- 新規事業で何をやっているのか?
- いつになったら利益がでるのか?
- 新規事業はやめた方が良いのでは・・・
他部署のメンバーは、自分の業務だけで精一杯ですので、新規事業について全く興味がないと思って間違いありません。ですので、新規事業については、何も考えていない 人がほとんどです。その後、新規事業を検討するプロジェクトチームが立ち上がり、新しい部署が設立されると、社内で目にしたり、聞いたりすることが増えて、注目度が少しずつ上がっていきます。そうなると、新規事業で何をやっているのか? と考える人が少しずつ増えてきます。ただ、新規事業が予定通り進んでいない、成果が上がっていない などの話が伝わってくると、いつになったら利益がでるのか? ホントに利益がでるのか? と、考える人が出てきます。さらに、数か月~1年~2年が経過しても新規事業の成果が出ていないと聞くと、新規事業はやめた方が良いのでは・・・ なぜ無駄な新規事業をやっているのか? などと考えるようになります。
新規事業の立ち上げでは、社内で誰も挑戦したことがない未知の分野やむずかしい課題に取り組み、困難や失敗に直面してもあきらめずに、努力し続けなければいけません。さらに、チームメンバー、経営者、顧客、社外の協力会社 などと効果的なコミュニケーションを行い、これらの関係者を巻き込みながら、業務を進めていきます。また、①予想外の問題解決 ②マーケティング・顧客獲得 に多くの時間を使います。
しかしながら、新規事業を立ち上げた経験をもつ社員は、ほとんどいませんし、新規事業に関する実務経験もありません。ですので、新規事業を立ち上げる大変さを、誰も理解してくれません。哀しいですが、それが現実です。
4 それ以外の成功のポイント
社内で新規事業を立ち上げる時のポイントは、上記5つだけではありません。5つ以外に考えられるポイントは、以下の通りです。ぜひ、社内で新規事業を立ち上げる時の参考にしてください。
十分な環境分析
- まず、外部環境を分析します。具体的には、顧客分析、競合分析、業界分析 などを行います
- 次に、内部環境の分析を行います。具体的には、活用できる社内リソースは何か? 組織文化はどうか? 物流体制や拠点が活用できるか? 分析し、具体的な行動アクションに活用します
- 分析結果を基に、企業がおかれている状況を多角的に把握し、これから起こりそうな環境変化について、予想していきます
進捗のモニタリング
- 進捗のモニタリングにより、新規事業が予定通りに進んでいるのか? 課題は何か? リソースは適切に配分されているか? などが明らかにします
- 目標を測定する指標(KPI)を設定し、進捗状況を確認します。KPIとしてはアポイント件数、成約率 などが考えられます
- 定期的に進捗会議を開き、状況をメンバーで共有し、必要に応じて計画を修正します
5 まとめ
今回の記事では、新規事業の立ち上げを社内で成功させる5つのポイントを解説しました。この5つのポイントを理解し実行すれば、自信を持って新規事業の立ち上げに取り組めるようになります。社内のリソースをうまく活用し、他部署メンバーとコミュニケーションをとりながら、新規事業を進めてください。
新規事業の立ち上げを社内で成功させる5つのポイント
- 目的と目標の明確化
- 社内リソースの確保
- メンバー構成とチームビルディング
- 既存事業との切り離し
- 他部署とのコミュニケーション