【新規事業ラボ】新規事業の立ち上げ情報誌

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新規事業を立ち上げる時の新しい部署のつくりかた


 新規事業の立ち上げを任され、新しい部署をつくることになっても、【部署をつくる時のポイント】を知らないと、何をどうやれば良いのかわからず、とても不安ですよね?

 新規事業を担当する新しい部署をつくることになったあなたも、4つのポイントを理解するだけで、スムーズに新しい部署をつくることができます。

 以前の私は、新規事業を立ち上げるための新しい部署をつくるポイントを理解していなかったので、つくった部署がうまく機能しなかったり、新規事業と既存事業のメンバー間に、あつれきが生じたりしました。その結果、新規事業の立ち上げに時間がかかったり、メンバーを選び直したり していました。新規事業を何度も立ち上げ、新しい部署をつくる経験をつみ、新しい部署をつくる時の4つのポイント を理解してからは、新規事業の立ち上げに一丸となって取り組む強力な部署をつくれるようになりました。

 ということでこのページでは、新規事業を立ち上げる ①部署をつくる時のポイント と、②部署をつくる流れ について解説していきます。

 この記事を読み終える頃には、新規事業を担当する新しい部署をつくる時の4つのポイントを理解し、自信を持って新しい部署づくりに取り組めるようになります。

1 新しい部署をつくる時の4つのポイント

 新規事業を立ち上げる時の新しい部署づくりのポイントは、以下の4つです。

  1. 目的や目標の明確化
  2. メンバー構成
  3. 既存事業との切り離し
  4. 評価基準の変更

目的や目標の明確化

 新しい部署のメンバーが、同じ方向を向いて業務を進めていく ためには、目的や目標を明確にし、それらを共有することが重要です。新規事業の立ち上げは、新しいビジネスを作り出す業務ですので、多くの課題が発生し、それらをひとつずつ解決していくことが求められる根気のいる作業の連続です。計画通りに進まず、気分が落ち込んだり、モチベーションが上がらない日もあります。そんな時は、目的や目標をメンバーで再確認することにより、メンバーのやる気を引き出し、鼓舞することができます。新規事業を立ち上げるという困難をのりこえるためには、メンバー共通の目的や目標が、絶対に必要です。

 新しく部署をつくる時に、部署の目的や目標を、あらためて確認してみてください。

メンバー構成

 メンバー構成で一番大切なのは、メンバー同士の相性 です。特に、プロジェクトチームを作るときの初期メンバーでは、相性が最重要になります。新規事業の立ち上げでは、困難な業務に日々立ち向かっていきますので、お互いが信頼し協力しあえるメンバー同士でないと、成功はむずかしいです。言いたいことを言いながら、楽しく業務を行える自由な雰囲気が大切です。スキルや経験を重視してメンバーを選ぶと、コミュニケーションがうまくいかず、チームとして機能しない ことがあります。細心の注意を払い、メンバー構成を考えて下さい。相性が良くないメンバーがいる場合は、早めに入れかえること をおすすめします。

既存事業との切り離し

 新しいビジネスをゼロから生みだす新規事業と、すでにやっているビジネスを拡大する既存事業は、事業に対する考え方や進め方が全く異なります。既存事業では、計画通りに進んでいるかを確認し修正しながら業務を進めていきますが、新規事業では計画通りに進んでいるかよりも、現在取り組んでいる課題をどう解決するか?に注力し試行錯誤をくり返します

 できれば、新しい部署は既存事業と別フロアにする か、別のオフィスにし、物理的に切り離すべきです。そうすることで、既存事業とのあつれきは減り、自分たちで新規事業を成功させるんだ!というモチベーションが高まります。

評価基準の変更

 新規事業と既存事業は、事業に対する考え方や進め方が全く異なりますので、当然 評価基準も変える べきです。例えば、以下のような評価基準が考えられます。

  • プロトタイプの検証・修正は何をやったのか? その結果、どのような製品・サービスを作り上げたか?
  • マーケティング戦略を実行・見直しを行い、どのようなノウハウを蓄積したか?
  • どのようなチームマネジメントを行ったか? メンバーのモチベーションを向上させたか?

 評価基準によってメンバーの行動は変わります。新規事業を担当するメンバーの評価基準は、真剣に考えるべきです。従来と同じ評価基準だと、新規事業が成功することはないでしょう。

 また、新規事業がうまくいかなかったとしても、プロジェクトメンバーの評価がマイナスになったり、キャリアがダウンしないような工夫も必要です。

 新しい部署の立ち上げを成功させたいのであれば、上記4つのポイントについて、しっかりと考えてください。メンバーが安心して新規事業の立ち上げ業務に集中できる環境や組織をつくることは、非常に重要です。絶対に手を抜かないでください。

2 部署をつくる時の流れ

 新規事業を立ち上げるための新しい部署をつくるには、大きな流れ があります。まず、新規事業を検討するプロジェクトチームをつくり、検討状況を見ながら、少しずつチームを強化していきます。最適なメンバーがいない場合、他部署や外部の力を借りることも必要です。以下に、部署をつくる時の流れを簡単にまとめました。

新規事業を検討するプロジェクトチームを作る
 3~5名のチームで新規事業の企画・検討を行い、仮のビジネスモデルを構築します。
プロジェクトチームの拡充・専任化
メンバーを拡充・専任化し、プロトタイプの検証を行いビジネスモデルを作り上げます。マーケティング戦略を立案し、事業計画書を完成させます。
新しい部署の設立
新規事業をスタートし、運営体制や顧客サポート体制の整備を行います。マーケティング戦略を見直しながら、事業を軌道にのせていきます。

3 経営者が気をつけるポイント

 新しい部署をつくって、新規事業の立ち上げを本格化する時には、経営者(新規事業の責任者)も、気をつけるべきポイントがあります。既存事業とは異なる考え方 をもたないと、新規事業の芽をつんでしまうことにも、なりかねません。経営者が特に気をつけるポイントを以下にまとめました。

経営者が気をつけるポイント3選

  • 新規事業はほとんど失敗すると理解しているか?
  • 既存事業のルールを適用していないか?
  • 結果が出るまでに時間がかかると知っているか?

新規事業のほとんどは失敗すると理解しているか?

 新規事業を立ち上げるために、優秀な人材を集め、外部コンサルタントと契約し、多くのお金を投資したとしても、ほとんどの新規事業は失敗 してしまいます。サービスを開始しても、顧客が獲得できなかったり、価格競争に巻き込まれ利益が確保できなかったり、人材確保ができず事業を拡大できなかったり などなど、理由はさまざまです。

 新規事業の成功確率は、千三つ(0.3%)と言われることもありますし、約30%とのデータもあります。成功の定義によって、成功確率は変わってきますが、新規事業は失敗して当然 という認識を常に持っておいてください。それを前提として、すべての課題や業務にとり組むことが、きわめて重要です。

既存事業のルールを適用していないか?

 新規事業と既存事業は、事業に対する考え方や進め方が全く異なります。そのため、既存事業のルールを適用するのではなく、新規事業に合わせたルールをつくり、それを適用する必要があります。この認識がないと、会議における報告内容や評価方法が、既存事業に引っぱられてしまいます。従来の社内ルールを守り、業務改善に取り組むのではなく、新しいビジネスを立ち上げ、新しい市場を作り上げるんだ! という気概とチャレンジ精神、さらに失敗してもねばり強く組む姿勢 こそ、新規事業の立ち上げでは、大切です。

結果が出るまでに時間がかかると知っているか?

 新規事業の企画・検討を開始し、新規事業をスタートするのに約1年かかります。さらに、業務を見直しながら、事業を軌道にのせるのに、2~4年かかります。つまり、新規事業の成功失敗を評価するには4~5年かかる のです。

 プロジェクトが計画通りに進んでいるのか? 何年後に黒字化するのか? など、経営者として気になることは多いでしょう。ただ、会議で細かい部分を指摘しすぎると、新規事業を立ち上げるという大きな目標を見失ってしまいます。また、メンバーのモチベーションが上がらなかったり、自主性が育たなかったりします。結果が出るまでに時間がかかると認識し、長期的な視点で新規事業をみてください。

4 新しい部署と他部署とのコミュニケーション

 社内で新規事業を立ち上げる場合、他部署のメンバーとのコミュニケーションにも、気をつかう必要があります。間違ったコミュニケーションでは、他部署のメンバーとの間にあつれきが生じ、業務が進めにくくなる可能性があります。①考え方や価値観が異なる ②コミュニケーション不足 ③リソースの競合 などが、あつれきを生む原因です。他部署とのコミュニケーションでは、以下の点に気をつけてください。

  • 問題点や今後の予定を共有する
  • 他部署の意見も尊重する
  • サポートに対して感謝の気持ちを伝える

5 まとめ

 今回の記事では、新規事業を立ち上げるための新しい部署をつくる4つのポイントを解説しました。この4つのポイントを理解すれば、自信を持って新しい部署づくりに取り組めるようになります。部署はつくってからがスタートです。メンバーと協力しながら、成果を出せる部署を、ぜひつくり上げてください。

新しい部署をつくる時の4つのポイント

  1. 目的や目標の明確化
  2. メンバー構成
  3. 既存事業との切り離し
  4. 評価基準の変更

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