新規事業を始めようとしても、なかなか 【新規事業を思いつかない】 ことがありますよね?
新規事業を立ち上げようとしているあなたも、新規事業を思いつかない理由 と アイデア発想法 を知っているだけで、簡単に新規事業のアイデアを思いつくようになります。
以前の私は、新規事業を思いつかない理由 と アイデア発想法 を、知らなかったので、新規事業のアイデアがなかなか出ずに、いつも苦労していました。その結果、新規事業を考えるのが嫌になっていました。新規事業のアイデアが出ない理由とアイデア発想法を知ってからは、新規事業を考えるのが楽になり、大好きになりました。
この記事では、①新規事業を思いつかない理由 ②アイデア発想法 について解説していきます。
この記事を読み終える頃には、新規事業を思いつかない理由を理解し、アイデア発想法を活用して、新規事業のアイデアを次々に出せるようになります。
1 なぜ新規事業は思いつかないのか?
「新規事業を立ち上げるからアイデアを考えてほしい」と言われて、すぐに思いつきますか? 「何から手をつければ良いかわからない」、「色々と考えたが、良いアイデアが浮かばない」と、頭を抱えてしまう方が多いと思います。実は、そう感じるのは、あなただけではありません。ほとんどのビジネスパーソンが、新規事業の立案ができません。
新規事業が思いつかないのは、発想力がないからではありません。多くの場合は、「考え方」「情報」「視点」「テーマ」「環境」 などの条件が整っていないだけです。逆を返せば、考え方や視点を変え、条件を整えるだけで、新規事業のアイデアは、ぐっと出やすくなります。
本章では、新規事業が思いつかない主な理由を5つ解説します。自分がどれに当てはまるかを確認しながら、読み進めてください。
- 完璧なアイデアを求めすぎているから
- 情報が不足しているから
- 視点が固定されているから
- 前提が決まっていないから
- 一人で考えすぎているから
完璧なアイデアを求めすぎているから
新規事業というと、「絶対に成功するすごいアイデア」、「誰も思いつかなかった革新的なアイデア」を、最初から出さなければいけないと思いがちです。この「完璧主義」こそが、アイデア出しの最大の敵です。そもそも 最初から完成度の高いアイデアを生み出せる人はほとんどいません。多くの新規事業は、簡単なアイデアや荒削りのアイデアから、始まっています。
例えば、Amazon は、「本のオンライン販売」から始まっていますし、Airbnb は、「自分の空き部屋を貸す」という身近な発想から生まれました。
完璧を求めると、失敗や非難を恐れてアイデアが出なかったり、「これはダメだ!」とせっかくのアイデアを自分で否定してしまい、アイデアが出なくなります。まずは、「小さな仮説を出す」「思いついたアイデアを話してみる」ことが重要です。小さなアイデアを修正しながら、新規事業は少しずつ立ち上がっていきます。最初から正解を探すことが、発想を止める原因になっています。
情報が不足しているから
新規事業のアイデアは、ゼロから生まれるものではなく、以下のような情報や知識が組み合わさって生まれます。
- 顧客の課題
- 市場の変化
- 他社の成功事例
- 法律や規制の変更
情報やデータの収集が少ない状態で、「新規事業を考えよう!」と力んでも、新規事業のアイデアが出てくることはありません。日常業務に追われていたり、問題意識をもっていない と、情報や知識が不足し、考える材料そのものがない状態になります。
- 業界トレンドをほとんど知らない
- 競合他社のサービスを使ったことがない
- 異業種の成功事例を知らない
- 顧客の声・レビューを読んだことがない
- 海外の新しいビジネスモデルを調べたことがない
などが情報不足の典型例です。
情報収集は「考える前の準備」ではなく、アイデア創出そのものです。多くの分野にアンテナを広げ、意識的に情報を集めることが、発想力の底上げにつながります。
視点が固定されているから
視点が固定されている とは、既存事業に縛られている ということです。同じ事業に長く関わっている人ほど、視点が固定化されがちです。
- 自分たちの業界では、こうするものだ
- ずっとこのやり方でやってきた
- 当社では無理だ
などの固定概念は、新たな発想をはばむ大きな壁になります。視点が一方向に固定されていると、目の前にあるチャンスすら見えなくなってしまいます。
新規事業は、「前提を疑うこと」から始まります。視点が固定されていると、新規事業を考えるスタートラインにすら立つことができないのです。
前提が決まっていないから
「新規事業を始めよう!」という漠然とした状態の中で、アイデアを考えようとしても、良い新規事業は、なかなか思いつきません。例えば、
- 新規事業の目的は何か?
- ターゲット顧客は誰か?
- どの市場を狙うか?
- 社内リソースを活用するか?
- 予算はいくらか?
- 検討期間は?
- 意思決定のルールは?
などの前提条件が決まっていないと、考える範囲が広すぎて、考えがまとまりません。その結果、「何から考えれば良いかわからない」という状態になり、検討が前に進まなくなります。
新規事業が思いつかないのではなく、「前提条件が不明確」なのが原因です。アイデアを出す前に、チーム内で「前提条件を確認し整理すること」が、議論を前に進める鍵です。
一人で考えすぎているから
新規事業のアイデアは、個人のひらめきだけで生まれることは、ありません。アイデアは、①顧客との対話 ②他人との会話 ③異なる視点の組み合わせ の中で生まれ、議論をくり返しながら、発想が広がっていきます。一人で机に向かい、「さあ考えよう」と気合を入れても、思考がぐるぐると同じところを回り続けるだけです。
例えば、①他人とブレインストーミングをせずに個人で考え続ける ②社外や異業種の人と話す機会がほとんどない ③失敗を恐れてアイデアを共有しない ④フィードバックの仕組みがない と、思考の枠が固定されてしまいます。
積極的に人を巻き込み、壁打ち相手を見つけることが、新規事業を思いつく突破口になります。
2 アイデアを出やすくする対策
前章では、新規事業のアイデアが思いつかない5つの理由を見てきました。これらの原因は、いずれも「能力の問題」ではなく、考え方・アプローチの問題 です。つまり、これらの問題を少し変えるだけで、アイデアは驚くほど出やすくなります。具体的な対策として、以下が考えられます。
「完璧なアイデアを求めすぎている」場合の対策
- 粗削りなアイデアを100個出す
- 過去の成功事例を調べてみる
- 最低限これだけあれば成立する内容を考える
- アイデアに点数をつけるのをやめる
「情報が不足している」場合の対策
- 1日に15分だけ情報収集の時間をつくる
- 既存顧客・潜在顧客の話を聞く
- 海外の最新事例を定期的にチェックする
- 展示会・セミナーに積極的に参加する
「視点が固定されている」場合の対策
- 顧客になりきって自社の商品・サービスを利用してみる
- 他業界の専門家の話を聞く
- 高齢者・子供、外国人の視点で考えてみる
- 前提を疑ってみる( なぜ? なぜ? なぜ? を3回くり返し、固定概念をくずす)
「前提が決まっていない」場合の対策
- 新規事業の目的を確認する
- 誰の? どんな課題を? どう解決するか? 整理する
- 制約条件(予算、期間、リソース、参入不可な領域 など)を先に確認する
- やらないことを決める
「一人で考えすぎている」場合の対策
- 週に1回「壁打ち」をする
- 社外の人と定期的にブレインストーミングする
- 顧客にインタビューする
- オンラインコミュニティ・勉強会に参加する
大切なのは、完璧なアイデアをゼロから生み出そうとするのではなく、アイデアが出やすいように、考え方や環境を整えること です。これらをくり返すことで、新規事業が思いつくようになります。
3 具体的なアイデア発想法6選
「考え方や環境を変えることが大切」とわかっていても、「具体的に何をすればいいのか?」と感じていると思います。ご存じの通り、アイデアの出し方(発想法)は、世の中にたくさんあり、ビジネスの現場で活用されています。才能や経験がなくても、これらの発想法を使えば、誰でも簡単にアイデアを出せるようになります。
この章では、新規事業のアイデア出しに、特に有効な発想法を6つご紹介します。チームで実践しやすいものばかりです。自分たちの状況に合った使いやすい方法を、試してみてください。
- ブレインストーミング法
- ブレインライティング法
- オズボーンのチェックリスト
- マインドマップ
- マトリクス法
- NM法
ブレインストーミング法
ブレインストーミング法は、複数人でアイデアを出し合い、創造的な発想を促しながら、新しいアイデアを生み出す方法です。新規事業のアイデア出しによく使われます。
自由な発想でアイデアを出し合い、数を重視して幅広い視点から意見を集めます。アイデア出しが終わった後に、それぞれのアイデアを評価・検討し、最も実行可能で効果が見込めるアイデアを選びます。
ブレインライティング法
ブレインライティング法は、ブレインストーミング法の一種で、複数人が協力しながらアイデアを生み出す手法です。ブレインストーミング法と異なり、発言する代わりに紙やデジタルツールにアイデアを書き出します。上司や発言力が強いメンバーが参加する場合や、各個人の自由なアイデアを重視したい場合に、特に有効です。
オズボーンのチェックリスト
オズボーンのチェックリストは、多様な視点を意識しながら、アイデアを広げていく方法ですので、新規事業のアイデア出しで役に立ちます。シンプルな質問に答えながら、アイデアの幅を広げられるのが特徴です。
具体的には、以下の9つの項目に分けて、新しいアイデアや発想を考えていきます。
| 項目 | 概要 | |
| 1 | 転用 | 他に使い道はないか? 新しい使い方や別のターゲットは? |
| 2 | 応用 | 応用できないか? 別の分野や業界からアイデアをかりてこれないか? |
| 3 | 変更 | 変更できないか? 小型化できないか? 機能をシンプルにできないか? |
| 4 | 拡大 | 大きくしてみたらどうか? サービスを全国展開できないか? |
| 5 | 縮小 | 小さくしてみたらどうか? スリム化できないか? |
| 6 | 代用 | 代用できないか? 材料を変更できないか? |
| 7 | 置換 | 入れ替えてみたらどうか? 部品や順番を入れ替えることはできないか? |
| 8 | 逆転 | 逆にしてみたらどうか? 高価格の商品・サービスを低価格にできないか? |
| 9 | 結合 | 何かと結びつけられないか? 用途、原材料、サービスを結合できないか? |
マインドマップ
マインドマップは、新規事業のアイデアを 視覚的に整理し、関連性や新しい視点を発見する ために、便利な方法です。思考の流れを紙やデジタルツール上に広げながら、連想や発展をうながし、アイデアの幅を広げていきます。以下の流れに沿って、アイデア出しを行います。
- 中心テーマを決める
- 枝(ブランチ)を広げる
- アイデアを追加する
- 整理する
マトリクス法
マトリクス法は、異なる視点を掛け合わせて、新たなアイデアを発想する ための効果的な手法です。新規事業のアイデア出しに適しており、異なる要素を組み合わせることで、従来の考え方にとらわれないアイデアが生まれやすくなります。
マトリクス法は、多くの組み合わせを試せるため、新規事業のアイデア出しに非常に有効な発想法です。タテ軸とヨコ軸に、2つの変数を設定して、その組み合わせを用いて、新しいアイデアや発想を導きだします。
NM法
NM法とは、アナロジー(類推)を活用して発想を広げながら、アイデアを出していく方法 です。アナロジーとは、あるものと別のものの似ている点に注目して、色々と連想していくことです。NM法を活用すると、すでにあるアイデアを新たな発想と結びつけていくことで、新鮮なアイデアが得られるようになります。
ここでは、アイデア発想法の概要のみ説明しました。詳しく知りたい場合は、以下をクリックして、それぞれの発想法をご確認ください。
新規事業の立ち上げに必要なアイデアの出し方6選
4 思いつかない状態から抜け出す行動習慣
第3章では、具体的なアイデア発想法を紹介しました。ただ、発想法を使った時だけアイデアが出ても、新規事業が成功することはありません。アイデアが継続的に生まれる状態をつくること が、最も重要です。発想法は、単なるツールにすぎません。日々の行動の積み重ねや習慣によって、優れたアイデアを生み出せるようになります。
本章では、無理なく続けられ、自然とアイデアが生まれる状態をつくるための具体的な行動習慣を、4つ紹介します。どれも今日から実践できるものですので、ぜひ自分の日常に取り入れてください。
- 毎日「アイデア」や「課題」をメモする
- 週1回「異業種の情報」に触れる時間をつくる
- 週1回「アイデアを人に話して」フィードバックをもらう
- 月1回「社外の人と話す」機会をつくる
毎日「アイデア」や「課題」をメモする
新規事業のアイデアは、突然思いつくものではなく、日常の小さな「不便、不満、違和感」の積み重ねから、生まれます。そのため、日々の生活や仕事の中で感じた「不便だな!」、「なぜこんな仕組みなんだろう?」 という気づきを、その場でメモする習慣をつけましょう。手帳でも、スマホのメモアプリでも、かまいません。
1週間後に振り返ると、新たな発見やヒントが得られます。この日々の記録が、アイデア発想の土台になります。まずは、1日に1つで構いませんので、気づいたことをメモすることから始めることが大切です。
週1回「異業種の情報」に触れる時間をつくる
アイデアは、異なる知識や情報が、「交じり合う」ことで生まれます。同じ業界の情報だけを追い続けていると、考え方がどうしても偏ってしまいます。週に1回、意識的に自分の業界とは全く関係のない分野のニュース、本、動画 などに触れる時間を意図的に作ってみてください。例えば
- 異業種の Youtube 番組を見る
- 異業種の業界ニュースや記事を読む
- 異業種のインフルエンサーのSNSをフォローし投稿を読む
- 異業種のビジネス系 Podcast を聴く
などが考えられます。
「自分とは関係ない」と思う情報でも、意外なところで自分のビジネスとつながったり、新しいアイデアを生み出すきっかけになります。
週1回「アイデアを人に話して」フィードバックをもらう
アイデアは、頭の中に留めているだけでは、発展しません。漠然としたアイデアでも、誰かに話すことで、思考が整理され、相手の反応や質問から、新たな視点が生まれます。週に1回、思いついたアイデアを、同僚、上司、友人 など、誰かに話す習慣をつけましょう。「まだまとまっていないから」「恥ずかしいから」などと、ためらう必要はありません。むしろ、まとまっていない段階で話す方が、率直なフィードバックが得られます。
「それ、どういう意味?」「誰が使うの?」「何の役に立つの?」 といった相手の素朴な疑問が、アイデアの不備や可能性を教えてくれます。相手のフィードバックを受けることで、アイデアがどんどんと具体的になっていくのです。話す相手は、遠慮せずに率直な意見をくれる人がおすすめです。相手がいない場合は、AIに意見やアドバイスをもらってください。
月1回「社外の人と話す」機会をつくる
社内の人とばかり話していると、思考が組織や業界の常識・前提に縛られがちです。月に1回くらい、社外の異業種・異職種の人と、意図的に話す機会を作ってください。目的は、情報収集ではなく、異業種交流会 などの軽いノリの集まりでも十分です。探せば、①飲み会 ②勉強会 ③オンラインコミュニティ ④SNSのつながり などいくらでもあります。何気ない会話の中で、「私の業界ではこれが当たり前ですが、御社ではどうですか?」「最近、〇〇が盛り上がっているみたいですが、なぜでしょうか?」 などと、聞くだけで、自分の非常識に気づいたり、新しいビジネスのヒントが生まれたりすることがあります。
社外の人との対話は、一人では思いつかない発想やアイデアを教えてくれる手軽な方法です。
5 まとめ
今回の記事では、新規事業を思いつかない理由 と アイデア発想法 について、解説しました。①完璧なアイデアを求めすぎているから ②情報が不足しているから ③視点が固定されているから などが、新規事業を思いつかない主な理由です。新規事業のアイデアを出すためには、①ブレインストーミング法 ②ブレインライティング法 などの方法が有効です。新規事業を思いつかない状態から抜け出すためには、アイデアをメモしたり、異業種の情報に触れる など、日々の行動や習慣を見直してください。
新規事業を思いつかない5つの理由
- 完璧なアイデアを求めすぎているから
- 情報が不足しているから
- 視点が固定されているから
- 前提が決まっていないから
- 一人で考えすぎているから
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